ガーデンスペースの快適さと健康の関係

ガーデンスペースの温度などの環境を
快適にすると?

住まいの温度などの環境は、家族の身体にどのような影響を与えるのでしょうか。
ガーデンスペースで見ていきましょう。

温度

熱中症のリスクが増えてきている!
熱中症による死者の年次推移

気候変動の影響もあり、夏の暑さが年々厳しくなっています。気温が高いだけでなく、湿度も高く蒸し暑いことが特徴の日本の夏は、熱中症になる危険が大きく、最近では熱中症による死亡数が増加傾向にあります。

蒸し暑い夏を快適に過ごすには、室内でのエアコンの温度調整はもちろんのこと、そもそも熱を室内に入れない工夫も大切です。例えば家から帰ってきたときの熱のこもった感じを避けたり、急な照りつけをさえぎったりするには窓の外の日よけが有効です。また、日よけは、お庭遊びに最適な場所であるウッドデッキの表面温度の上昇を防ぎ、直射日光をさえぎって快適に過ごせるようにする効果が期待できます。

熱中症による死亡数の年次推移は、2014年から2017年までは1000件以下で推移していたが、2018年は1500件を超えた。

日よけで日射熱を軽減!

ガーデンスペースを遮熱することで夏の暑さを軽減できます。

自然

庭空間の活用で子どもの近視のリスクを低減!
屋外における活動時間と近視の関係

近年、世界的に問題となっているのが近視人口の急増。日本でも、特に子どもの近視が深刻化。高校生では裸眼視力が1.0未満の割合が7割近くに達していました。

近視は、発症した年齢が低いほど進行しやすいと言われています。また最近では、近視が進行すると視覚障害になりやすいといった指摘もあります。

昭和54年度から令和元年度までの裸眼視力1.0未満の者の数は、高校生で、最低値51.56%(昭和60年度)、最高値67.64%(令和元年度)。中学生で、最低値35.19%(昭和54年度)、最高値57.47%(令和元年度)。小学生で、最低値17.19%(昭和54年度)、最高値34.57%(令和元年度)。幼稚園生で、最低値14.93%(昭和56年度)、最高値28.93%(平成20年度)、令和元年度は26.06%。
近視になる割合は、両親とも近視の者は、屋外活動時間が週に0から5時間(日に1時間未満)では60%だが、屋外活動時間の増加すると減少し、週に14時間以上(日に2時間以上)では20%以下となる。片親が禁止の者は、屋外活動時間が週に0から5時間では約30%だが、週に14時間以上では20%以下。両親とも近視でない者は、屋外活動時間が週に0から5時間では約30%だが、週に14時間以上では10%以下であった。

近視人口の増加は、両親からの遺伝のほかに「屋外活動時間の減少」も原因と考えられています。アメリカの研究では、屋外活動の時間が1日2時間を超えた子どもは近視になる割合が低いことが報告されています。更にこの結果では、両親が近視であっても同じく割合が低いことが示されています。

庭で過ごす時間を増やすことで、近視のリスクを低減!