春の訪れを感じるこの頃、花屋さんで色とりどりの花々を見るとワクワクしますよね。花が一輪あるだけで、部屋の印象はグッと変わります。
リモートワークで疲れたとき、家事の合間にほっとしたいとき…。ふと花が目に入ると、気持ちがふわっと癒されますよね。
とはいえ、花を飾ることにハードルの高さを感じる人もいるでしょう。今回は花の飾り方のポイントについて、インテリアコーディネーター荒井詩万がお答えします。
- 目次
- 美しく見える花と花瓶の比率=1:1
- 飾り方①|同じ花を3本、同じ花瓶に入れてみる
- 飾り方②|1種類の花を数本飾る
- 飾り方③|小分けにして、高低差を出して飾る
- 暑い時期は日持ちのよい「枝もの」を飾る
美しく見える花と花瓶の比率=1:1
花を買ったら最初にすること。それは、花の近くの葉を2~3枚残して、他の葉は全て取り除くことです。こうしておくと葉が水に浸かって腐るのを防ぐとこができます。
また、水をきれいに保つことで、花も長持ちします。葉がバサバサと広がらなくなるので、花瓶にも生けやすくなりますよ。
花瓶と花の長さは1:1の比率がグッドバランス。でも、それもなかなか難しいこともありますよね。うまく飾れないときは、花瓶の口から花の顔を出するくらいに思い切って短く茎を切って生けるとまとまります。
飾り方①|同じ花を3本、同じ花瓶に入れてみる
一輪で飾るのは最も手軽な方法。「花ってけっこう高くて…」と思いがちですが、1本だけなら200円程度で購入できます。
ただ、玄関のシューズ収納上、リビングのキャビネットの上に飾るのに“一輪だけ”だとちょっと寂しい印象に。そんな時は同じ花を、同じ花瓶に入れて飾ってみましょう。
このとき、“3つ”というのが大きなポイント。
1つでは寂しい、2つだとシンメトリー(左右対称)できっちりしすぎてしまいます。それが3つなら、トン・トン・トンとリズムが生まれ動きが出ます。
一輪挿しは100円ショップでもかわいいものがありますし、わざわざ購入しなくても、家にあるコップやジャム・ジュースの空き瓶でも十分おしゃれに飾れますよ!
飾り方②|1種類の花を数本飾る
「華やかにしたいな」と思う時は、1種類の花を複数本か飾るのがおすすめ。
多種多色にすると途端に組み合わせが難しくなります。色や種類を絞るとハードルが下がりますし、ボリュームが出るので華やかに。部屋のインテリアに合った色のお花を選ぶと、空間にスッと馴染みます。
飾り方③|小分けにして、高低差を出して飾る
思いがけずもらった花束。なかなかうまく生けられず、とりあえずそのままばさっとサイズの合っていない花瓶に入れてしまうことはありませんか?
年に数回あるかないかの機会。そのために新しい大きな花瓶を購入するのはもったいないですよね。そんなときは、小分けにして飾るのがおすすめです。背が高いもの、低いものと高低差を出して飾るとバランスがよくなります。
まとめてダイニングテーブルの中央に置いてもいいですし、玄関やトイレなど色々な場所に飾ってもいいですね。
暑い時期は日持ちのよい「枝もの」を飾る
暑い時期は、どうしても花の持ちが悪くなります。そんな時には枝もの、おすすすめは「ドウダンツツジ」です。
花がつかないので持ちがいいですし、グリーンは清涼感があります。枝ものはボリュームがあるので、低重心で安定感のある花瓶に生けるといいでしょう。
花は癒されるだけでなく、おうちの片付け効果もあります。せっかく手に入れたお花。少しでも映えるように部屋を片付けたくなりますよね。まずは一輪からお部屋に飾って、花のある暮らしを始めてみませんか?
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