素敵なインテリアで暮らすゲストに“ 私らしいスタイル ”をコーディネートしてもらう「スタイル手帖」。今回のゲストはインテリアコーディネーターの荒井詩万さんです。
エンドユーザーからの戸建住宅やマンションのコーディネート依頼を中心に、講師やメディア出演などでも活躍している荒井さん。
2019年には自身初となる著書『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。 』(サンクチュアリ出版)を発表、現在累計発行部数2万6千部。どんなお部屋でもあか抜けるという荒井流のインテリア術が話題となっています。
そんな荒井さんにはLIXILの選べる室内ドアから「ラシッサD パレット」を中心としたスタイルレシピを考えていただきました。
\ スタイル手帖とは? /
組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る “ 私らしい ”コーディネートレシピ集です。
※コーディネートはゲストのご自宅のインテリアではありません
ふたつの個性がミックスしたロンドンテイストの空間
選べるドアには「ラシッサD パレット」のピンクアッシュ、床材は「ラシッサ Dフロア」のワイドローズチェリーFをセレクト
今回はモダンとクラシックが融合した空間を作ってもらいました。テーマは「ロンドンミックス」。荒井さんこだわりのコーディネートポイントは?
荒井さん:「このコーディネートは若いカップルが住むお部屋をイメージしています。ドアは『ラシッサD パレット』のピンクアッシュをセレクト。ピンクは女性らしいイメージですが、壁をネイビー、ソファは革素材を選ぶことで男性でも違和感のないかっこいい空間に仕上げました」
個性の強い色同士を合わせることでそのコントラストが都会的でクールな雰囲気になります。ネイビーとピンク、どちらもくすんだ色味に合わせると落ち着いた印象に。床には木目が美しい「ラシッサ Dフロア」のワイドローズチェリーFをセレクト。ドアのピンクに近いカラーを合わせることでお部屋全体に一体感が生まれます。
センターテーブルには「ベルサイユコーヒーテーブル」(ASPLUND)(※現在販売しておりません)を。マーブルのクラシックな天板に、ゴールドのフレームが軽やかな印象で、重厚感のあるレザーソファとの相性も抜群です
荒井さん:「部屋全体に統一感が生まれるように、壁に飾ったアートもネイビーとピンクを基調にしたものを選びました。ロンドンは伝統と格式を重んじると同時に、最新のトレンドを発信する街。“クラシック”と“モダン”、相反する個性をミックスすることで、ロンドンらしさを演出しています」
重厚感のある革素材のソファは「レッジオ ソファ 2人掛け バイカータン」(ASPLUND)。もっちりとしたクッション素材で身体をしっかりと包み込み、快適な座り心地が魅力です。(※レッジオソファは廃番となりました。仕様違いのソファはこちら)
アクセントにゴールドをプラス
荒井さん:「インテリアコーディネートの色の基本はベースを作って、そこにアクセントになるカラーを足すことです。今回のお部屋のベースはネイビーとピンク。そこにアクセントとしてゴールドを加えています」
繊細なシルエットが美しいチェアは、「ASPLUND」の「トンディーナ チェア」(※現在販売しておりません)。Design Award 2018優秀デザイン賞を受賞した人気アイテム
センターテーブルやチェアの脚、照明、オブジェなど、ポイントでゴールドを取り入れている荒井さんのコーディネート。クラシックでモダンな空間に、スタイリッシュな要素がプラスされています。
ダイニングテーブルは「ASPLUND」でチョイスしたスタイリッシュな「キリ ダイニングテーブル」(※現在販売しておりません)。クールな脚の印象と対照的に、角を丸く仕上げた天板が、硬質になりすぎない品の良さを演出してくれます
荒井さん:「全体的に落ち着いたトーンの色合いなので、家具の脚は細身のものを選び、お部屋全体が重たく見えないように工夫しました。メタリックな素材を取り入れることで、一気にスタイリッシュな空間になりますよ」
ダイニングチェア、リビングテーブルの脚、フロアライトも細身のシルエットですっきりと見えますね!
古典的なアイテムも、色味を揃えればしっくりと馴染む
カーペットにはペルシャ絨毯風のアイテムをチョイス。重厚感があり、一見現代の生活スタイルには取り入れにくい印象がありますが、荒井さんの手にかかるとおしゃれな空間に溶け込んでいます。
荒井さん:「これもまさにクラシックとモダンのミックスを意識したアイテムです。ポイントは色! 古典的な柄ですが、ベースの色をネイビーに揃えることで、空間の中でも浮かずにマッチしてくれます」
個性的でありながら、うまく他のインテリアと調和しているのはベースの色となるネイビーとピンクのトーンを合わせているからなのですね。
色とエッセンスを組み合わせる楽しさ
荒井さんのコーディネート、いかがでしたか?
難しそうに感じる「ロンドンミックス」ですが、基本のポイントを押さえればご自宅のインテリアでも気軽に挑戦することができますよ。
「ベースをしっかり固めておけば、真逆の要素を組み合わせても上質な空間に仕上がります」と荒井さん。荒井流インテリアメソッドを取り入れれば、あなたもインテリア上級者になれるかもしれませんね。
・Photo by:岸孝平
・Writing by:小野喜子