「ラシッサD ノースフォレスト」を使った北欧インテリアのマンションリノベーション事例をご紹介。
自然な風合いを感じる木目調をベースにくすみグリーンの壁とアクセントで取り入れたブラックがポイントになったインテリアです。
注目はバルコニーに面したインナーテラス。
「ラシッサD ノースフォレスト」のカタログ掲載空間を参考に室内窓「デコマド」で仕切って仕上げた空間になっています。
▼使用したアイテム
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□室内ドア・引戸…ラシッサD ノースフォレスト(テンダーオーク)
□室内ドア…ラシッサD ノースフォレスト(セージグリーン)
□室内ドア・引戸…ラシッサS(プレシャスホワイト)
・ドア把手…スクエアL(アイアンブラック)
・引戸引手…(アイアンブラック)
・ガラス…エッチングガラス
□床材…ラシッサ Dフロア 直貼り防音床LL45(メープルF)
□室内窓…デコマド(アイアンブラック/ガラス:透明)
□壁パネル…インテリアパネル(セージグリーン)
□マグネットボード…アクセントボード(ソフトグレー、セージグリーン)
□デスクカウンター…シートカウンター(テンダーオーク)
□ベンチ…リラックスベンチ
□収納…ヴィータス パネル
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【関連記事】この空間のベースになったカタログ空間をご紹介した記事はこちら
【ノースフォレスト 01】北欧の自然を思わせるグリーンとオーク柄を取り入れたインテリア
空間の使い方を住みやすく微調整したリノベーション
築年数:41年(2023年7月時点)、専有面積:84.25㎡、構造:SRC造
リノベーションということで、まずは間取りをビフォーアフターで比較してみます。
大きな変化はないように見えますが、細かく調整され暮らしやすくアップデート。
リビング空間のバルコニー側にインナーテラススペースが新設されているのが注目ポイント。
写真でも比較してみましょう。
キッチンスペースを囲う壁が取り払われたことで、開放感のある明るい印象に変化しました。
LDKをデコマドで仕切って設けたインナーテラス
引戸「ラシッサD ノースフォレスト」テンダーオーク/ガラス:エッチング、床材「ラシッサ Dフロア」直貼り防音床 LL45 メープルF、壁「インテリアパネル」セージグリーン
インテリアを構成するのは、優しい木の風合いを感じる木目調と少しくすんだようなマットなグリーン。
床材は無垢材のような上質なナチュラル感を演出するメープルF。
マンションの規定により、直貼り防音床を採用しています。
引戸は北欧家具で定番のオーク材を表現したカラー「テンダーオーク」。
引手はアクセントとしてアイアンブラックを組み合わせています。
グリーンカラーの壁材はリクシルの「インテリアパネル」。隣の引戸と同じ羽目板デザインなので統一感があります。
北欧現地のインテリアでよく見られる羽目板デザインは、取り入れると一気に北欧インテリアに近づくオススメのデザインです。
室内窓「デコマド」片側オープン納まり 窓台設置 2列×2段 アイアンブラック/ガラス:透明
こちらのお部屋は天井高2.5mでマンションとしては高め。
さらに天井いっぱいに納めたインテリアパネルや室内窓「デコマド」が縦長効果を生み、空間を広くみせてくれます。
左側のデコマドは、梁を避けるように梁の寸法分の袖壁を設けて設置。
通路となる間のスペースは窮屈な印象を与えないように1.2m確保しています。
こちらのデコマドは特注サイズになっており、幅最小/高さ最大で設定上最も細長のシルエットです。
デコマドの向こう側はインナーテラスになっています。
デスクカウンター「シートカウンター」テンダーオーク、マグネットボード「アクセントボード」ソフトグレー
インナーテラスにはデスクコーナーがあります。
梁下に設けられた袖壁効果で囲まれ感もあり、作業がはかどりそうな環境。
右側にはマグネットがくっつく「アクセントボード」が設置してあるので、お気に入りアイテムやTo Doメモを掲示するなど便利に使えます。
ベンチ「リラックスベンチ」
もう片方のデコマドの裏にはこぢんまりとしたくつろぎスペースが。
このようなスペースのことを「ヌック」といい、おうち時間を過ごす中で注目度がアップした空間の使い方です。
ヌックのベンチとして採用したのは「リラックスベンチ」。
座面下は大きな引出し式の収納となっていて、この場所で使いたいブランケットやクッション、本などをまとめて収納することができます。
リラックスベンチはオプションで専用の「座面クッション」もご用意しています。
デコマド越しにLDKにいる家族の気配を感じながら自分の時間を過ごせるスペースです。
デコマドとアクセント壁に視線を集めて奥行きを引き立てる
手前の引戸「ラシッサS」プレシャスホワイト
廊下からリビングドアを開けてLDKへ入るとこのような眺めが広がります。
空間の奥行きが、広さを感じさせます。
この奥行きを印象的に仕立てるために、空間の奥=インナーテラス側にフォーカルポイント置くことを意識しています。
フォーカルポイントとは、空間に入ったときに一番最初に目線を集める場所のこと。
奥に意識を持っていくことで「奥行」が印象的な空間に仕上がります。
そのため手前の引戸は白にして壁に馴染ませ、奥のデコマドに目線が集中するようにしました。
収納棚「ヴィータス パネル」
白い引戸を開けるともう一つの洋室が。
こちらの部屋にはオープンタイプの収納があります。
備え付けの収納棚として「ヴィータス パネル」を設置。
側板のレールに棚板やフックを引っ掛けて使う仕様で、住み始めた後でも自由にレイアウトを変えたりパーツを追加購入することもできます。(ヴィータス パネルのパーツ購入はリクシルオンラインショップにて)
リビングドア「ラシッサD ノースフォレスト」テンダーオーク/ガラス:エッチング
ダイニングスペースはキッチンカウンター下のグレージュのパネルがアクセントに。
キッチンスペースはダイニングから高さが1段上がっているのですが、ダイニング側から見るとその段差が気にならないように床から1枚のパネルで仕上げる工夫がされています。
マンションの壁厚でも引戸が取り入れられる「アウトセットタイプ」
引戸はアウトセットタイプの「ラシッサD ノースフォレスト」テンダーオーク、クローゼットは「ラシッサS」プレシャスホワイト
インテリアパネル横の羽目板デザインの引戸を開けると、洋室に繋がります。
ここの壁は壁厚を抑えた造りになっているため、壁の表面からレールを取り付けるアウトセットタイプの引戸を採用しています。
特にマンションでは構造上このように引戸が取り付けられない壁厚の壁もありますが、そんなときはアウトセットタイプを検討してみてください。
くすみグリーンを主役にした廊下・玄関空間
ドア(左)「ラシッサD ノースフォレスト」セージグリーン(ガラス:エッチング)、ドア(右2つ)「ラシッサS」プレシャスホワイト
リビングドアは大きなガラスの入ったデザインを採用。
廊下にLDKからの光を届けて明るさをプラスします。
ガラスで丸見えになってしまうことに抵抗がある方は、こちらの「エッチングガラス」がオススメ。
透明ガラスの表面に微細な凹凸を施したガラスで、光は透過させつつ目隠しもしてくれます。
ドア「ラシッサD ノースフォレスト」セージグリーン(ガラス:エッチング)、クローゼット「ラシッサS」プレシャスホワイト
セージグリーンのドアの向こうは3つ目の洋室。
ドアがシンプルなお部屋のアクセントになります。
マグネットボード「アクセントボード」セージグリーン
廊下にはアクセントボードを設置。先ほどのドアと同色のセージグリーンです。
玄関近くにあると、鍵をかけたり家族間の連絡事項を貼ったりできますね。
リノベでスペースを拡大した玄関は、土間風のしつらえに。
自転車を2~3台置けてしまいそうな、ゆったりとした空間です。
収納は、棚と有効ボードで見せる収納をたっぷりと設けました。
有効ボードはインテリアに合わせて「セージグリーン」風にペイントしています。
トイレ「アメージュ」ピュアホワイト
廊下に面するドアは4つ。
トイレや洗面に繋がるドアは壁に馴染む白をセレクトして、廊下の圧迫感を軽減しすっきりとしたインテリアにしています。
バスルーム「リノビオ」壁パネル:ランダムウッド、洗面化粧台「ピアラ」ホワイト×プレーンホワイト
洗面・バスルームもすっきりと。
バスルームの壁パネルは、全体のインテリアに合わせた優しい木目カラーを選んでいます。
北欧のライフスタイルを取り入れて、自宅が好きになるインテリア
インナーテラスや土間を取り入れながら、ゆとりのある間取りに変化したマンションリノベーション事例をご紹介しました。
自然な色遣いやインナーテラスのヌックスペースなど、癒したっぷりのインテリア。
参考になりますと幸いです。
・施工:アルファ住宅販売名古屋㈱(Webサイト:https://alphahomenagoya.jp/)
・撮影:山田 伸行