インテリアのポイントになるラグは、上級者向けのアイテムだと思っている方もいるのではないでしょうか?
今回は初心者でも挑戦しやす い、おしゃれなラグの取り入れ方のコツを、インテリアコーディネーター荒井詩万がお答えします!
- 目次
- (1)ラグは空間をゆるーくゾーニングしてくれるアイテム
- (2)デザインだけでなく機能性もあるラグはマスト
- (3)ラグは部屋の印象を変えてくれる優秀アイテム
- (4)ラグは春夏、秋冬での使い分けがベター
ラグは空間をゆるーくゾーニングしてくれるアイテム
仕事柄、「ラグって必要ですか?」とよく聞かれます。その答えは「イエス!」です。
デザインだけでなく様々な機能性もあるので、ぜひ取り入れてほしいアイテムです。リビングダイニングの場合、ラグを敷かないとリビングとダイニングの2つのスペースに区切りがない状態になり、単調な印象になってしまいます。
この写真のようにリビングにラグを敷くと、2つのスペースの間に境界線ができ、リビングは“くつろぎスペース”として分けられ、これがアクセントになります。
またソファの前にラグを敷くと、寝転がってテレビを見たり、床で子供と遊んだりもできますよ。
デザインだけでなく機能性もあるラグはマスト
お客さまの中には「ラグはおしゃれだから敷いてみたいけど、ダニやアレルギーが心配」という方もいらっしゃいます。
フローリングが主流になった現代。フローリングの床は掃除がしやすいというメリットもありますが、ハウスダスト(花粉、ダニの死がいやフン、ペットの毛、カビ、細菌など)が舞い上がりやすいとも言われています。
アレルギー症状が心配なら、ぜひラグを試してみてください。ラグを敷くと、ハウスダストが舞い上がりにくくなることが実証されています。ラグのパイル(ラグの毛足)がハウスダストを絡め取ってくれるからです。
もちろん、ダニを除去したり、生息しないようにこまめに掃除機をかけたり、湿気対策で定期的に干したりするというメンテナンスは必要です。最近では、「ダニ防止」「アレルギー防止」に特化したラグや、洗濯機で丸洗いできるラグもありますよ。
ラグは部屋の印象を変えてくれる優秀アイテム
ラグは部屋全体に敷きつめるカーペットに比べてコンパクト。気軽に取り入れられますし、デザインや色も豊富です。なんといっても部屋のアクセトになるので、簡単に印象を変えることができます。
どんなお部屋にも取り入れやすいのは無地のラグ。床材の色に合わせたグレーやベージュ系は空間になじみ、すっきりとまとまります。柄物のラグはアクセントになり、床面にインパクトが出るので空間が引き締まります。
取り入れる時のポイントは、壁やカーテン・クッションなど他のインテリア要素の色とリンクさせること。同じ色が入っているとつながりが生まれるので、ラグのみが浮いてしまうことはありません。
人が通るスペースにラグを敷く場合、長方形よりも円形や楕円形が◎。角がないのでやわらかな印象になりますよ。
ラグは春夏、秋冬での使い分けがベター
ラグは通年使用ではなく、春夏と秋冬で使い分けましょう。春夏は吸湿性に優れた綿や麻素材が、足裏もサラっとしているので気持ちがいいです。
一方、秋冬は毛足の長いシャギーやムートンなどがおすすめ。ふかふかの手触りが暖かで気持ちよく、快適に過ごせます。また、色も暖色系(赤やオレンジなど)の方が見た目にも暖かに感じます。
秋冬は床がひんやり冷たいと体感温度も下がるので、厚みのあるものがいいでしょう。冬は床暖房やホットカーペットと併用する場合も多いと思います。床でごろごろできると暖かいですし、リラックス度もあがりますよね。その場合、裏面が耐熱素材でないとゴムが熱で溶けてしまうなど劣化が進むことがあるので、必ず確認しましょう。
また少々お高くはなりますが、上質な羊毛を硬めに織り上げた「ギャッベ」は、調湿性に優れたウール素材100%。秋冬はもちろん春夏にも快適に過ごせ、季節を問わず使用することができます。
お部屋やシーンに合ったラグを上手に取り入れて、あたたかな冬のおうち時間を過ごしましょう!
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