こんにちは!新築マイホーム計画中の、今西千登瀬です。
マイホームの設計は、自分の理想の暮らしを形にするもの。その過程を楽しむのも、マイホーム計画の醍醐味ですよね。ただ、人生で数少ない出来事ですし、はじめての方はどうやって計画していけばいいのか迷うのではないでしょうか。
第2回目の今回はマイホーム設計の肝となる施工会社選びと打合せ、図面決定までの流れをご紹介します。
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自分にぴったりの施工会社、どうやって見つける?
家を新築する際、多くの方が悩むのが“施工会社選び”です。
施工会社を探す際も大切なのは、軸となる基準を明確にしておくことです。これはインテリアを決める際も、不動産で物件を探す際も同じ。自分の中で基準が無いと、ネットの情報に踊らされて気持ちがブレたり、決定までに時間がかかってしまいます。
では基準を明確にするために2つのポイントを押さえていきましょう。
①マイホーム計画で、一番重視したいことを明確にする。
「構造にこだわりたい」「外観デザインにこだわりたい」など、重視したいポイントは人それぞれ。重視したいポイントが明確になれば選択肢は自ずと絞れていきます。
私が一番重視したポイントは「間取りやデザインにこだわる」でした。インテリアコーディネーターでもあるので、間取りやデザインを理想通りに仕上げたいという想いは強かったです。
②無理なくマイホーム計画が出来る予算を設定する。
2つ目は第1回目のコラムでご紹介したお金のこと。
どんなに素晴らしいデザインや性能を提案してもらっても、予算オーバーであっては話が進みません。私は最初の段階で、理想の内容で見積もりを出してもらったら大幅に予算オーバーでした(笑)
理想と現実の狭間で、どう折り合いを付けていくかがマイホーム計画では重要。できることなら予算内で理想に近いマイホームを建築出来る施工会社を選びたいですね。
潤沢に予算があれば問題はありませんが、ほとんどの方は予算に限りがありますよね。無理なマイホーム計画は、ローン地獄のはじまりと行っても過言ではありません。新築だけではなく、中古住宅をリノベーションするのも選択肢の1つにしてもいいかもしれません。
上記2つの答えをしっかり整理してから施工会社を選ぶことが大切です。自分の想いに寄り添ってくれそうな施工会社を見つけたら、見積もりを出してもらい数社比較検討をしてみましょう。納得がいくまでしっかりと検討してくださいね。
忘れてはいけない「メンテナンス」と「ネット情報」
さらに重視したいポイントは、「“建てておしまい”ではない住まい作り」です。定期的にメンテナンスをしながら大切に価値を高めていくことも、理想のマイホームの醍醐味なので、メンテナンスに協力的な施工会社を選びましょう。
またネットの口コミは参考程度にとどめて、自分が実際に見たもの、聞いたものを信頼するようにしましょう。
施工会社の選び方は人それぞれ、正解は自分が感じた中にあります。
そのためには、施工会社となんでも話せる関係性を築くことも大切です。納得がいくプランが出来るまで快く打合せに応じてくれる施工会社や担当者を選ぶことができると安心ですね。
なお、住宅の品質確保の促進等に関する法律『住宅瑕疵担保履行法』では、住宅の主な骨組み部分の構造体力上主要な部分や、窓や屋根などの雨水の侵入を防止する部分の設計・施工ミスによる欠陥(瑕疵)に関して10年間保証責任(瑕疵担保責任)を負っています。
つまり施工会社は、新築住宅を建築する場合「新築住宅かし保険」への加入などにより十分な修理補修を賄えるようにしてから住宅引き渡しをすることが義務付けられています。予備知識として、住宅に関する法律を知っておくことも大切ですね。
理想の間取りのヒントは、現在の住まいの不満にあり!
施工会社が決まったら、いよいよ「打合せ」。打ち合わせの前に施工会社への要望を整理しておくことがより良い打合せの秘訣。まずは今抱えている住まいの不満点を、書き出してみましょう。
毎日の生活をじっくり見つめてみて気付いた点をチェックすることで、新築マイホームへ引っ越してからの、不満を事前に解消できるのです。
マイホーム計画の要望チェックリストを作成したので、ぜひ参考にしてみてください。
▼チェックリストはこちら▼
「マイホーム計画要望チェックシート」(作成:東京ファンライフ不動産)
現在の住まいの不満は?我が家の場合
今住んでいる住まいは、元々の古い間取りをほぼ変えずにリノベーションしているので、正直不満だらけです(笑)。そこで、エリア別に今の不満点と希望をご紹介します。
①リビングの不満
狭いリビングには、家族の物が溢れてイライラ(苦笑)。ソファは、帰宅した息子のランドセルやバッグなどがそのまま置かれて雑然としています。人が集まる場所=物も集まる場所なので、スッキリと暮らすためには行動パターンに合わせた収納がほしいです。
またリビングのテーブルで勉強している息子は姿勢も悪く集中できていない様子。リビングの一角に学習スペースを作り、ランドセルや教科書や学校からのお便りを見やすく掲示出来る場所が欲しいと思いました。
②キッチンの不満
調理スペースが狭く、料理がしづらい現在のキッチン。
しかもキッチンを通らないとリビングに行けず、来客の際いつも気になっていました。壁に面したキッチンなので、ホームパーティの時も料理をしながら友達との会話を楽しめないのも残念ポイント。
また食品ストックや大型の調理家電を置くスペースが無いので、ごちゃごちゃしたキッチン用品をスッキリ収納したいですね。
③バスルームの不満
0.75坪のバスルームは、浴槽で足を伸ばしてゆったりお湯につかれないのが不満。奥行きのある洗面カウンターの裏側やシャンプーなどを収納する棚が掃除しづらいのもストレス。広いバスルームで、掃除のしやすいシンプル設計のバスルームにしたいです。
④納戸の不満
窓が無く換気が出来ない為、湿気が溜まりやすい納戸。スッキリと見やすく、物の出し入れがスムーズにできないのが不満です。
⑤その他の不満
服を断捨離するのは大前提ですが、効率よく服やバックを収納して毎日のコーディネート選びが楽しくなるウォークインクローゼットが欲しい!
また全体の間取りがL字のため、日々の生活導線が非常に非効率。リビングからどの部屋へもアクセスしやすく朝の支度を時短しストレスを減らしたいです。
打合せは、マイホームへの想いを伝える大切な時間
着工前の打合せは、マイホーム計画の方向性を決める上でとても大切。しっかり自分の考えや思いを伝えて、不明点はその都度確認しながら内容を明確にし進めてください。
着工が始まった後も、工事段階で発注する内容の確認など数回打合せがあります。認識の食い違いを防止するためにもメモを取る、または打合せ時には伝えたいことをあらかじめ書き出したメモを渡すことも有効です。とにかく打合せでは、「言った、言わない」がトラブルの元になるので記録を残して、トラブルを回避しましょう。
着工後はどういったタイミングで打合せがあるのか、それは今後のコラムでレポートしますね。
我が家の図面は、こんな風に出来上がりました!
こちらが現状の不満点を分析し、私の要望を取り入れた図面。最終的には、こんな感じに仕上がりました!
キッチン横にはユーティリティースペース(家事室)を設けて壁付けの机も設置。食品ストックや生活用品のストックはパントリー(食品庫)に。バスルームは1.25坪の広さに設計し、広々スペースを確保。
寝室には広めのウォークインクローゼットを取り入れたので、このスペースに見合う洋服量になるよう断捨離したいと思います(笑)。
今回は施工会社の選び方と打合せ、そして理想的な設計進行についてご紹介しました。私の理想を形にした図面ですが、これも最終的なものではなくその後の打合せで修正も出てくるかと思います。理想のライフスタイルを実現すべく、地道なマイホーム計画を楽しんでいます。
次回は、マイホーム計画をより楽しくするショールーム見学についてご紹介します。お楽しみに!