人生の1/3を占めると言われている睡眠時間。良質な睡眠をとるには、睡眠環境が大切です。
ゆったりと過ごせる空間といえばホテル。ホテルのベッドルームは、心地よく眠れる工夫が施されているだけでなく、インテリアもこだわっていて素敵ですよね。
そこで今回は、まるでホテルのように“あか抜ける”「ベッドルームコーディネート」のコツをインテリアコーディネーター荒井詩万がお答えします!
ホテルの部屋を参考に「フォーカルポイント」をつくる
まず、ホテルの部屋を思い浮かべてみましょう。
多くのホテルでは、写真のようにベッドヘッド(ベッドの頭側)が壁側にくるように配置されています。また、ベッドヘッドが窓にかぶらないようになっているはずです。
なぜなら、頭を窓側にすると、窓からの冷気で冷えたり、朝の光がまぶしかったりして快眠できないからです。間取り的にどうしても置けない場合もあると思いますが、可能ならベッドヘッドは壁側にすると安心感が出て落ち着くはずです。
この配置が実現できる場合、ベッドルームではベッドヘッド側がフォーカルポイント(部屋の見せ場)になります。
ホテルでも壁に色がついていたり、絵が飾ってありますよね。それと同じで、一面の壁紙を色柄のあるものにしたり、絵やポスターなどを飾ってみるのも良いでしょう。そうすることで、寝室全体があか抜けた雰囲気になります。
ベッドに布を1枚かけるだけであか抜ける
毎日使う布団が見えていると、畳んでいるとはいえ生活感が丸出しになりませんか?特にワンルームの場合、急な来客時に生活感が丸見えでは少し残念ですよね。
そんな時、布団の上にベッドカバーをさっと掛けるだけで、まるでホテルのようなよそ行き顔の印象になります。ベッドカバーとは掛け布団の上に掛ける大きな布のこと。ほこりよけになるだけでなく、なんといっても部屋のアクセントになるのです。
さらに布団の上にもう1枚プラスされることになるので、睡眠時の保温性もアップ!また、夏はタオルケット派の人にもおすすめです。ベッドカバーを足元に置いておくと、ちょっと肌寒い時に重宝します。
照明を活用してリラックスモードに!
ベッドルームは1日の終わり、最もリラックスした気分で過ごす場所。オフィスのように上から注ぐ青白い光の照明だけでは、ゆったりくつろげません。
天井に照明がひとつしかない場合は、もうひとつ照明を足してみてください。テーブルライトやフロアライト、クリップタイプのスポットライトなど、種類はなんでもOK。
香りを楽しめるアロマランプもいいですね。部屋がぐっとリラックスモードになります。
背の低いフロアライトは床に置く。背の高い照明やクリップタイプなら、壁面を照らす。こうすると直接光源が見えないのでまぶしくありません。また、陰影が生まれることで部屋が広く見えます。
照明は手元を明るくするだけでなく、リラックス効果を生みます。最近はリーズナブルなのに素敵なデザインのライトが色々ありますので、ぜひお気に入りの照明を探してみましょう。
夜が長くなるこれからの季節、ホテルライクなベッドルームで1日の疲れをほぐし、ゆったりとしたくつろぎタイムをお過ごしください。
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『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)
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