組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る“私らしい”コーディネートレシピ「スタイル手帖」。
今回はLiving Deli編集室から、風の流れを感じる心地良さを追求した、スタイリッシュな空間演出を紹介します。
LIXILの選べる室内ドアから「ラシッサS」通風タイプ(ルーバー付き)をセレクト。床やインテリアもダークトーンで統一し、都会的で洗練された空間を目指しました。
通風タイプのルーバーで“風の通り道”がある室内に
床は「ラシッサ Sフロア」のクリエダークFをセレクト(LIXIL製品)
空間に心地良い空気の流れを感じたいなら、通風タイプのドアがおすすめです。開閉式のルーバーを開放すると、扉を閉めた状態でも廊下からの風を取り入れることができ、効率的に換気ができます。
「ラシッサS」の通風タイプドアは、上段・中央・下段の3箇所に分けてルーバーの開閉ができます。角度の調整も自由自在なので、しっかり空気を流しておきたい時はすべて開けて、視線が気になるときは一部を閉じておくなど、その時々のニーズに合わせて調整できるのが魅力。
通風タイプドアは風だけでなく、光も通してくれるので、開放感のある空間づくりの建具としても活躍してくれます。
ダークカラーで統一し、大人の落ち着きと上品さを意識
ダイニングセットは「ハルゼーダイニングテーブル」と「ケープダイニングチェア」(全てCRASH GATE)
床材やダイニングセットも、ドアに合わせてダークトーンで統一。深い色調は心理的な落ち着きを得やすく、上品でグレースな空間を演出することができます。
どっしりとした脚が安定感のある「ハルゼーダイニングテーブル」は、大理石のような気品のある天板も魅力的です。
テーブル脚とチェアの脚の太さの対比で、重軽のバランスを図る
天板は、高品質のセラミック素材でできているので、変色にも強く、傷つきにくいのが特長。重たくなりがちな太めの木製の脚も、同系色の床との組み合わせで「落ち着き感」や「上質さ」を際立たせる要素となります。
「ケープダイニングチェア」も、空間全体に馴染む美しい佇まいを重視して選びました。面で構成されているため存在感もあり、座った時の「包まれる心地良さ」は、ぜひ一度体感してほしいです。
毛足の長いラグと滑らかな手触りのソファで
「ずっとここにいたくなる」心地良さを追求
ソファは「SOFA VASA」(NOWHERE LIKE HOME)(※現在販売しておりません)
くつろぎのリビングスペースには、毛足の長いラグを敷きました。
ダイニングが大人の雰囲気なので、こちらはほっとできるような、優しい空気感に仕上げています。色味もこの部屋を構成する茶、グリーン、白のカラーリングで馴染みも良く、程よいアクセントになっています。
ソファは滑らかな手触りの「VASAⅡ」をチョイス。布地がきめ細かく高級感もあり、座面も広々としているため、座り心地も極上です。
床もドアもダークカラーなので、全体が暗くなり過ぎないよう、ソファのグレーは少しだけトーンアップできる色を選びました。
サイドテーブルは「ELMA」(Knot antiques)、ブラックスチールと真鍮色の支柱を組み合わせた「TERES LAMP」(CRASH GATE)(※現在販売しておりません)
サイドテーブルも華奢な脚のものに。真鍮素材の天板には、長く使い込まれたようなエイジング加工が施され、見る角度によっても表情が変わります。
ボックス型が特徴的なフロアランプは「読書灯」をイメージして取り入れました。ピンポイントで手元を照らし出してくれる照明…ちょっと特別で、贅沢な感じがしませんか?
華奢なラインを各所に取り入れ、空間に風の抜ける開放感を
「Vietas(ヴィータス)」の一枚棚は、取り付け金具が表に出ないスッキリとしたデザイン(LIXIL製品)
壁に設置した「Vietas」の一枚棚は、壁面のアクセントとして。シンプルなラインは通風タイプドアのルーバーと横ラインのつながりも生まれます。
このコーディネートの一番のこだわりは「重くなりすぎない」こと。
「大人っぽさ」や「上質さ」を演出するとき、暗めの色や存在感のあるアイテムで重厚感が強くなりがちですが、今回はそこに「風の抜ける開放感」をプラスしました。
存在感はありつつも、ライトの軸やサイドテーブルの脚、飾り棚など、部分的に華奢なラインを取り入れることで、重さのバランスを取りました。
通風タイプドアルーバードアを用いた風を感じる大人の空間演出。ぜひ参考にしてみてください。
・撮影:山田健司
・取材執筆:佐藤有香