プロユーザー様の個性が光る キナリモダンを使ったマンションリノベ
全国6拠点のプロユーザー様とLIXIL製品のコラボでつくりあげたマンションリノベーションの事例をLiving Deli編集室よりご紹介します。
今回ご紹介するのは、キナリモダンのイメージが少し変わるようなモダンなコーディネート。すっきりとした納まりにも注目です。
※この空間に登場するアイテムリストは、ページ下部「アイテム一覧を表示」からご確認いただけます
▶ その他5拠点を含むリノベーションコラボ企画のまとめはこちらをご参照ください
広い窓が特徴的な、海の見える部屋
築年数:26年(2022年6月時点)、専有面積:98.21㎡、構造:RC造
まずはリノベーション前後の間取りを比較してご紹介。
物件の特徴は、特殊な形のリビングダイニングとそこに連続する大きな窓。
この窓からは海が見え、とても気持ちのいいお部屋です。
リノベーションで行った主な間取り変更は以下の通り。
・ 和室を解体してリビングとダイニングをひと続きの空間に
・ 窓際にインナーテラススペースを確保
・ 玄関スペースを広げ、シューズインクローゼットを設けるためにトイレの場所を移動
・ 洗面空間の狭さを解消するため洋室1とのスペース配分を見直し
住みにくさや古さを感じる部分を解消すると同時に、部屋の形を活かして周辺環境にも調和するような間取りに生まれ変わりました。
ゆったりとした時間が流れるリビングダイニング空間
リノベーション後の床は「ラシッサ Dフロア」ワイドローズチェリーF(LIXIL製品)
リノベーション前から大きな窓のおかげで明るさはあったリビングダイニング空間。
リノベーション後は和室の壁を無くしたことで広さはもちろんのこと、さらに明るく開放的になりました。
床材ははっきりとした柄が特徴のワイドローズチェリーFをセレクト。
ワイドローズチェリーFは一般的な床材に比べて木目の幅が広いデザインで、ゆったりとした雰囲気に仕上がるのが特徴です。
部屋の中で占める割合が大きい床材の色柄は、インテリアの印象を左右しますね。
リビング正面の壁は「エコカラットプラス」ストーングレースのグレーを全面に施工(LIXIL製品)
リビング空間は折り上げ天井になっています。
実はこの低い方の天井面(木目クロス面)はもともとあった梁の高さ。
タワー型マンションには付き物の大きな梁。この物件も梁がたくさん通っていたそうです。
それらをデザイン性でカバーするひと工夫で、その存在を全く感じさせずオシャレで特別感のある空間に仕上がっています。
心地よい海風を感じる インナーテラスとデイベッド
貼り分けられたインナーテラスの床材は「ラシッサ Dフロア 耐水・ペット」ストーングレー調(2024年4月終息カラー)(LIXIL製品)
広い窓に沿って設けたのは、インナーテラスとデイベッド。
気持ちのいい景色を堪能できるくつろぎスペースです。
床が貼り分けられたこちらのスペースはインナーテラス。
日当たりが良いので植物を育てるのにも最適です。
床材には耐水性のある「ラシッサ Dフロア 耐水・ペット」を採用していただいているので、日々の水やりで床が濡れてしまうことがあっても安心です。
デイベッド下をルンバ基地として使えるように、隠れた位置にコンセントが設けてあります
腰窓の下には家具屋さんに特注したデイベッドを設置。
部屋の形に合わせて設計されたこだわりのデザインです。
この物件をはじめに見た段階から、窓際の使い方のイメージは湧いていたそう。
窓を開放すれば波の音が聞こえ、家にいながらのんびりと自然を感じるひとときを過ごせそうです。
ニッチを設けてすっきり納めたワークスペース
格子は「インテリア格子」、カウンターは「シートカウンター」。どちらも色はコウノキでコーディネート。正面のタイルは「エコカラットプラス」グラナス ヴァーグのダークグレー(全てLIXIL製品)
インナーテラスとインテリア格子を隔てて設けたワークスペース。
格子は窓からの光をワークスペースまで届けつつ視線は程よく遮ってくれます。
正面にはエコカラットを施して他と少し雰囲気を変えることで、気分の切り替えを促し集中力を高めます。
ダウンライトの光でエコカラットの凹凸が綺麗に浮かび上がっていますね。
収納は、両側の壁厚を少し増してニッチ(壁の一部を凹ませた収納)にすることで、すっきりとした納まりを実現しています。
クローズな空間を明るく使うコーディネート
ソファ背面、リビング入口横に設けてある格子も「インテリア格子」のコウノキ。ゆるやかに仕切ることで繋がりを感じつつも個を保つ空間に(LIXIL製品)
今回リビングダイニング空間に使った建具はキナリモダンのソフトモーブ。
クローゼット開き戸の把手はアイアンブラックをセレクトしています。
クローゼット開き戸と引戸は「ラシッサD キナリモダン」のソフトモーブ。引戸は引手部品のつかないすっきりとしたデザイン(LIXIL製品)
ブラック把手は、もともと物件についているダークトーンのサッシや、コーディネートされたモダンな家具とマッチ。
壁紙はソフトモーブに馴染ませるように少し赤みのあるものをセレクトしています。
引戸を開けた先はキッチンスペースへと繋がります。
キッチンは「シエラS」。室内窓は「デコマド」のアイアンブラック。上段は突出し窓、下段はFIX窓(全てLIXIL製品)
こちらのキッチンは外へ通ずる窓がなくクローズ、かつコンパクトな空間。
閉塞感がでてしまいがちな条件ですが、快適に過ごせるような工夫が盛り込まれていました。
まずカラーは、全体的に白で統一。なるべく明るい雰囲気に仕上げたいという狙いからです。
さらにデコマドを設けて、外からの光をキッチンまで取り込めるようにしました。
開け閉めができる突出し窓を組み合わせたことで、空気がこもるのも解消できます。
毎日過ごすキッチン空間を大切に捉えて、使う人のことをしっかりと考えたプランですね。
天井面を繋げた奥行感のある廊下
廊下の床材は「ラシッサ Dフロア」ワイドローズチェリーF。ドアは全て「ラフィス」のプレシャスホワイト。ハンドルや丁番などの金物はアイアンブラックで統一(全てLIXIL製品)
廊下は、天井の木目調クロスをリビングから奥の洋室まで続けて貼ることで奥行感を演出。
ドアは全て「ラフィス」の2方枠で統一されています。
ラフィスは極細の枠と天井納まりのハイドアが特徴の建具シリーズ。
さらにドアの2方枠は上枠がない仕様のため、天井面がすっきりとして繋がりが生まれます。
こだわりの奥行感を損なうことがないよう、効果的に2方枠が使われていますね。
床材は「ラシッサ Dフロア」クルミF(LIXIL製品)
この物件にはリビングダイニング以外に洋室が3つあります。
洋室は床材を変えて雰囲気をチェンジ。
個性的な柄のワイドローズチェリーFに対してこちらは繊細な木目のクルミFを使ってやわらかな空間に仕上がっています。
各部屋に異なるカラーのアクセント壁紙をセレクトして遊び心もプラス。
ライティングセンスが光る、こだわりの水回り空間
洗面化粧台は「エスタ」、ユニットバスは「リノビオ」(全てLIXIL製品)
ライティングによって浮き出るような鏡が印象的な洗面・バスルーム空間。
落ち着いたカラーコーディネートで納まりも無駄なくすっきりしているので、正面の鏡の存在感が際立っています。
鏡の後ろに貼られたタイルは「エコカラットプラス」グラナス ヴァーグのダークグレー。左:洗面は縦貼り、右:ワークスペースは横貼り(LIXIL製品)
鏡の後ろにはワークスペースと同じエコカラットが貼られていますが、貼る向きを変えることでまた違った表情になっています。
どちらも照明と合わせて使うことで、凹凸がはっきりと表れていますね。
トイレは「アメージュZA」(LIXIL製品)
トイレ空間もライティングにこだわりが。
背面の壁を少し前に設け、その隙間に照明が仕込まれています。
この隙間のスペース、実は横から使う収納スペースになっているんです。
上から下まで棚があるので収納量もたっぷり。
見た目のすっきり感と実用性を兼ね備えた技あり収納ですね。
取り除けない柱をうまく活かした回遊動線の玄関
柱と壁のニッチに貼られたタイルは「エコカラットプラス」リネエのネイビー。玄関タイルは「ブラジリアンスレート」(LIXIL製品)
こちらは玄関正面の眺め。
正面に立っているのは、こちらもタワー型マンション特有の大きな柱。
取り除けば広い玄関スペースにできるものの、変えられない部分があるのもリノベーションには付き物です。
柱にはエコカラットを施してオブジェとして馴染ませることで、異物感を緩和。
柱の右手にまわるとシューズインクローゼットがあり、そのまま廊下につながる回遊動線になっています。
動線が分けられると来客時などにも助かりますね。
この物件を手掛けたプロユーザー様のご紹介
■会社名
株式会社レトリック (Re×trique Inc.)
■ご担当者様
インテリアデザイン:小山 直毅 さん
工務アドバイザー:西山 友基さん
設計・製図・インテリアコーディネート:長岡 寛子さん
■会社情報
ホームページ:https://retrique.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/rextrique_inc/
Facebook:http://www.facebook.com/retrique.inc/
左から、長岡さん、西山さん、小山さん
新しいアイデアを取り入れ積極的にチャレンジするスタイルで、次々と魅力的な空間を生み出しているレトリック。
「今より眺めの良い毎日を」の考えをベースに、福岡市早良区を拠点に中古物件のリノベーションを手掛けており、物件探しから、設計、施工、インテリアや資金計画まで一貫して提案しています。
この物件のお話しを伺う中で「マイナス面をプラスに変えていくこともリノベーションの醍醐味です」というお言葉が印象的でした。
リノベーションならではの家作りを一緒に楽しんでもらえそうな気持ちになりました。
お近くの方もそうでない方も、気になる方はぜひお問合せください。
・撮影:山口 剛史
\この施工例のルームツアー動画です/
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