「組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る“私らしい”コーディネートレシピ「スタイル手帖」。
今回はLiving Deli編集室から、心やすらぐ「キナリモダン」の空間にカジュアルテイストの家具を合わせたインテリアをご提案します。
LIXILの選べる室内ドアから「ラシッサD キナリモダン」の引戸をセレクトし、家族の団らんを意識した温かみを感じるコーディネートに。
▼使用したアイテム
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・室内ドア…ラシッサD キナリモダン(コウノキ)
・床材…ラシッサ Dフロア(クルミF)
・タイル…エコカラットプラス 和細工(素色)
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※この空間に登場するアイテムリストは、ページ下部「アイテム一覧を表示」からご確認いただけます
スタイリッシュな引戸と、明るい表情の床には日本古来の樹種を取り入れて
今回は複数の色使いで、賑やかで温かな空間演出を目指しました。
床材のクルミFと、ドアのコウノキはどちらも主張が控えめで、温かい表情を持っているためナチュラル、カジュアル、シンプル、和風…さまざまなテイストに寄り添ってくれます。
縦にスリットの入った引戸「ラシッサD キナリモダン」のコウノキ、タイル「エコカラットプラス」和細工の素色(そしょく)
洋風にも和風にもフィットする引戸は、ドアのように開け閉めするスペースを確保する必要がないため、生活動線を意識した間取りにおすすめです。開けっぱなしにしていても邪魔に感じないのも良いところ。
引戸に用いたカラー「コウノキ」は桂(カツラ)の別名で、日本ではなじみ深い樹種です。大きく柔らかな木目が特徴で、空間に穏やかな印象を与えてくれます。
引戸は縦に通しで入った溝に指をかけて開け閉めするシンプルなデザイン
床材は「ラシッサ Dフロア」クルミF。引戸と同じ色調で部屋全体を明るい印象に
床に使用しているカラー「クルミ」も日本古来の樹種の一つ。ドアに使われているコウノキ同様に優しい表情が魅力です。
自由度の高い使い方を想定したアイテムたち
穏やかな木目と明るいトーンの床だからこそ、そこに展開するインテリアの自由度も広がります。
今回はアイテムの色や形に遊び心を取り入れ、家族の会話が聞こえてくるような賑やかで楽しい部屋づくりを意識しました。
隔たりの少ないインテリアだから視線が交差しやすく、会話も弾む
「シフトソファ」(SIEVE)は部屋の真ん中に置いても様になる
ユニークな形が印象的なソファが、今回のコーディネートの中心。
前からでも後ろからでも座れるデザインなので、人が集まりやすく自由に座れるのがポイントです。座面が広く背もたれも一部分だけなので、ゴロンと横になってくつろいでみても。
足を伸ばしてもゆったりとくつろげるサイズ感
ダイニングには「ソーサーダイニングテーブル(M)」を中心にさまざまな形のチェアが並ぶ(SIEVE)
ダイニング部分にも「団らん」を意識し、丸みのあるテーブルとチェアを選びました。さらに、さまざまな使い方を想定し、複数の形のチェアを組み合わせて賑やかさを演出。
丸く研磨されたテーブルの角も優しい印象
SIEVEのソーサーシリーズは、シンプルでありつつ、温かみを感じるデザインが特徴的。緩やかなカーブを描く座面下の幕板など、細やかな部分にまでこだわりが見られます。
柔らかで優しい佇まいの「ソーサーダイニングチェア(ベージュ)」と「ソーサーダイニングスツール(ブルー)」※現在販売しておりません(全てSIEVE)
異なるチェアはグリーン、ネイビー、ベージュの3色を使っていますが、床色が明るく木目も穏やかなので、ごちゃつき感はなく、スッキリとまとまっています。
チェアの背もたれには角度がついていて座り心地も◎
使い勝手の良いベンチには優しいグリーンのファブリックをチョイス。「ソーサーダイニングベンチ(グリーン)」(SIEVE)
ファブリックはカジュアルな印象を高めてくれる素材。今回は編み目がしっかり見えるものをセレクトし、ダイニング部分に温かさを演出しました。
テーブルとチェアの脚部分も木目がしっかり見えていて、木の風合いを強く感じることができます。
主張を控えた明るいトーンの建具で叶う、複数色のインテリアコーディネート
ファブリック素材と複数の色味を用いることで、優しい気持ちで過ごせる部屋が完成しました。今回の空間の引き締めカラーであるネイビーと合わせたのは、馴染みの良いグレーとグリーン。グリーンもパキッとした色味ではなく柔らかい色調がこの空間にはマッチします。
また、背もたれのないソファやベンチを取り入れることで、部屋の奥から手前までの見通しも良く、どこにいても視線が交わり、自然と会話が生まれるような温かで心地良い空気感で満たされています。
穏やかで明るい木の床が、形違いや多色づかいのインテリアのまとめ役となってくれた今回のコーディネート。インテリアに遊び心を取り入れたいなら、主張を控えた建具を選ぶのもおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
・撮影:山田健司
・取材執筆:佐藤有香