玄関をお洒落&便利に活用する“見せる”オープン収納術【fun storage】第1回

玄関をお洒落&便利に活用する“見せる”オープン収納術【fun storage】第1回
Atsuko
Atsuko
グラフィックデザイナー

個人デザイン事務所『kalon design』代表。大手雑貨メーカーでデザイナーとして活躍後、2016年に『kalon design』を設立。グラフィックデザイン業務の他、ウェディングペーパーアイテムや真鍮表札の受注販売を行う。ナチュラルで心地いいご自宅のインテリアやライフスタイルを紹介したinstagramも人気。

「kalon design」HP

「Living Deli」の新コラムがスタート。担当するのは、グラフィックデザイナーのAtsukoさん。ナチュラルでスタイリッシュなご自宅のインテリアやライフスタイルがinstagramで人気です。

このコラムでは、程よい生活感をインテリアに馴染ませることが得意なAtsukoさんに、“見せる”オープン収納のテクニックを教えてもらいます。第1回目は「玄関」です。

Atsukoさんのインタビューはこちら
【あの人の暮らし】妥協せず選んだ“モノ”は、長く大切に使い続ける

オープン収納のカギは「ちょっとした不便を見直すこと」

靴収納がメインでマンネリ化しがちな玄関。帰宅した時やお客様をお招きした時、最初に目に入る“顔”となる空間ですよね。「せっかくなら、おしゃれで便利に活用したい!」と思っている方も多いのではないでしょうか?

玄関は「◯◯忘れた!」「◯◯が必要だった!」と家に戻るシーンや、玄関先だけで使用する物が意外と多いもの。快適な空間をキープするには「どんな時に不便を感じたか?」と生活の一瞬の出来事に寄り添って収納を考えることが大切です。

実はちょっと見直すだけで、日々の生活がとても快適になるんですよ。

「シューズラックは靴を置く場所」という固定概念を無くす!

【Before:シューズラック】可動棚タイプのシューズラックは、棚間隔がゆったりと設けられている事が多いです。靴はパンプスやブーツ、スニーカーなど、種類によって高さが違うので、同じ高さの靴をグループ分けしましょう。高さを調節すると、想像以上にゆとりが生まれます。

【After:シューズラック】
もともと1.5倍ほどあった可動棚の高さを調節したAfterがこちら。上部はこんなにコンパクトになり、下部にハンガースペースを設けることができました。

可動棚の高さを調節し空いたスペースを上手く活用することで、便利な空間を作ることができます。我が家ではこの空間を使って玄関ならではのアイテムも収納しています。

【ケースを使った隠す収納】原色が多く、棚で目立ちがちな靴磨きセットやクリーナーなどの備品はケースに収納することで隠しています。

虫除けスプレーや蚊取り線香など、玄関周りで使う物を収納するにもオススメです。ケースは棚や壁紙の色に合わせると、見た目もスッキリします。

【ファッション小物は見せる収納】よく身に着けるお気に入りの帽子やストール、手袋などのファッション小物はそのまま棚に置いています。それだけで、アパレルショップのような空間になります。

出かける時にもさっと取り出せるのでとても便利です。

【アウター類も突っ張り棒を使って玄関に】「今日はちょっと寒いから何か羽織ろう」「レストランは冷房が強いからカーディガン持っていかなきゃ」なんて思って、靴を履いた後にもう一度自宅に戻ることありませんか?

強度のある突っ張り棒を活用すれば、アウター用のプチクローゼットを作ることができます。夏は薄手のカーディガン、冬はフリースなど季節によって上手に使い分けましょう。

オススメの突っ張り棒は『DRAW A LINE』。「一本の線から始まる新しい暮らし」をコンセプトに生活が豊かになるプロダクトを提案しています。しっかりとした強度ながら、マットブラックの本体はインダストリアルな雰囲気があり、インテリアの主役にもなる突っ張り棒です。

“見せる”シューズラックでシューズショップのような空間に


壁付けの棚板を使った見せる収納は、使用頻度の高い靴を置くのに便利。スッキリと見せるコツは、同じ種類、色など靴に統一性を持たせることです。

なぜこの靴棚を作ったのかというと、「仕事用の革靴は全部を見てどれを履くか決めたい!」というファッションが大好きな夫のこだわりがあったから。見て選べるだけでなく、シューズショップのような空間になったことで、コレクション好きな男心をくすぐり、キレイに整えて収納するようになりました(笑)。

お子さんがいるご家庭は、子供用の靴を並べて“靴屋さん”なんてコーナーにしても、楽しくお片付けができるかもしれませんね!

シューズラックの一番上はフォトフレームなどのインテリア小物を置くと、玄関が華やかになります。

クリスマスや雛祭りなどの行事ごとの人形や、季節の草花を飾ることで、玄関に季節感を演出することができます。お客様がいらっしゃった時、注目してくれますし、会話のきっかけにもなりますね。

オープンタイプのシューズクロークがあるご家庭は、このような”飾りスペース”を設けることで、視線を”飾りスペース”に集めることができます。できるだけ見られたくない収納から目をそらす効果があり、空間がスッキリと感じられます。

壁が印象的な色だったり、「エコカラット」のようなデザイン性のあるものにすると、更に視線誘導に効果的です。

スペースがなければ“上の空間”を使おう!


玄関が狭く、シューズラックやコート掛けを置けない場合は“上の空間”に注目!

天井近くにバーを取り付ければ、プチクロークの完成です。「L字型」、「コの字型」など様々なバーが販売されてるので、スペースに合わせて選択することができますよ。

トレンチコートなど丈のあるアウターはもちろんですが、お客様用のコート掛けにしたり、雨具を一時的に乾かす際に使用したりとマルチに活用できるのもポイント。コート掛けを置くスペースがないという方は、“上の空間”を活用することで玄関周りをスッキリさせることができます。

バッグのちょこっと収納はフックにお任せ

最近のインテリアショップにはおしゃれな壁付用フックがたくさん売られています。フックを壁に取り付けるだけで、“ちょこっと掛け”ができる収納スペースになります。

フック自体がおしゃれだと、何も掛けていない状態でも様になるので◎。デザインだけでなく、折り畳めるものや2重になっているものなど、機能的なものもあるので、用途に合わせて選びましょう。

我が家では、玄関の表側に靴ベラや毎日お買い物で使うバッグなど、使用頻度の高いものを掛けるフックを取り付けています。当日忘れてしまいそうな持ち物(お土産など忘れがちじゃないですか?)を事前に掛けておくのも便利ですよ。


一方、玄関の裏側にはお買い物用エコバッグや、デザイン違いのバッグを掛けるフックを設けています。買い物に行く際にサッと取り出せるので、とても便利ですし、忘れる心配もありません。

我が家のように、シューズクロークに2箇所出入り口がある場合は、間の壁の表・裏側にフックを設けると、隠したいものは裏側に、玄関先で使いたいものを表側にと用途別に使えて便利です!

アパレルショップはオープン収納のお手本!

玄関は「お家の顔」だからこそ、第一印象が大切。アパレルショップは第一印象で入るかどうか決めますよね。

アパレルショップは商品を「わかりやすく見せる」テクニックを上手に取り入れた上で、つい入りたくなるように素敵な空間にしています。そんなショップの配置の仕方を参考にするだけで、おしゃれな空間に一歩近づけます!

皆さんもお出掛けの際は、ぜひアパレルショップの陳列方法にも注目してみてください。

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