古代エジプトのファラオのイス、中世の美しい貴族のイス、産業革命でうまれた大衆のイスetc……。長い家具の歴史の中でもイスは最も多く作られてきたものひとつではないかと思います。
そこで今回は「ダイニングチェア」にフォーカスし、それぞれのイスが持つ特徴とコーディネート術をご紹介します。
人気のイスには秘密がある
当ブランドで不動の人気を誇る「マークチェア」。
昔からあるシンプルなデザインのイスですが、このような何気ないデザインにも人気の秘密が隠されています。
背もたれの湾曲と座面に彫り込まれた座彫りが体にフィットし、疲れにくく比較的長時間でも座っていることができるのです。
伝統的な曲げ木技法をつかった「クロスバックチェア」。
木を蒸気で蒸し、木の繊維を切らずに曲げているのでとても頑丈です。ブナなどの軽い木材を使用していることが多いので、軽いのに頑丈なのが素晴らしいポイント。昔からカフェやパブなどで使われることが多い木材を使ったイスです。
「Romeria Chair」(左)
ウィンザーチェアのロクロ技法をそのまま使用したコールチェアの「ロメリアチェア」。
ウィンザーチェアとはイギリス発祥の伝統的なイスのひとつ。厚い座面に細長い脚と背板になるスポークを直接接合したデザインが特徴です。中世から広く庶民のイスとして使われてきたイスで、多くのデザイナーがその民芸的要素を取り入れています。
ダニングチェアを使ったコーディネート術
インテリアショップに行くと、当たり前のようにテーブルとセットになった商品を勧められることが多いですよね。しかし、最近はテーブルとイスをバラバラに選ぶのがのトレンドなんですよ。
でも実際は、バラバラがトレンドだと言われても、どのように選べばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?そこでイスの基本的な選び方をご紹介します。
全く異なるデザインのイスでのコーディネートは少々難しいので、初級編としてまずは異なる形のイスでコーディネートするのではなく、色が異なる同じ形のイスで揃えてみましょう。コーディネートのポイントはテーブルの左右でイスの色をそろえることです。
少し冒険して同じデザインでバラバラの色で揃えるのも◎。この場合、例えばイスと脚の色を揃えたり、素材を揃えたりして、テーブルとイスの統一感も忘れないようにしましょう。
「HERPER CHAIR」(左)
テーブルとイスで脚の形状を似たものを選ぶのもおすすめです。四角のテーブルには四角いデザインのイス、丸いテーブルには丸みのあるデザインのイスを選ぶことで、統一感が出やすくなります。
インテリアコーディネートの基本は、「色合わせ」と「形合わせ」です。
お部屋全体のテーマカラー、アソートカラーを考えながらインテリアを決めていくと更に上級なコーディネートができあがります。
基本を押さえて、ワンランク上のお洒落なコーディネートに
「MARUKECH CHAIR」(左)、「KIKI CHAIR」(右)
異なるイスでも色とデザインを合わせるとスッキリと洗練されたコーディネートに仕上がります。
色のほかにデザインの統一感も大切なポイント。ここでのコーディネートはウィンザー型のデザインで統一しています。また、テーブルと異なる色でイスを統一することでクールな印象にもなります。
異なるデザインのイスも大きさを統一すれば馴染みやすくまとまりがでます。
こちらのコーディネートは色合いとイスの背の高さと幅を同じように揃えてヴィンテージテイストにまとめています。
海外インテリアのような上級コーディネートも、コツさえわかれば意外と簡単に取り入れることができますよ。
省スペースやお子様のいる家庭にはダイニングベンチがおすすめです。
テーブルの片面にダイニングベンチを使うとイス2脚分のスペースを4人掛けとして使え、お子さんがいるご家庭やホームパーティが多い方にもぴったりです。
お子さんが大きくなったり、ベンチを使わない時には花台やテレビ台として、また違った使い方もできますよ。
普段何気なく使っているイス。
実は直接体を支える時間が長く、我々の生活には重要な家具です。お気に入りのイスをみつけて快適で素敵なおうち時間を過ごしてください。
\ご紹介した家具はこのまま購入できます/
今回ご紹介した一部の商品はLiving Deliから購入も可能です。
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