いよいよ工事開始。地盤調査から外壁工事までの様子をレポート【MYHOME-LOG】

いよいよ工事開始。地盤調査から外壁工事までの様子をレポート【MYHOME-LOG】
今西千登瀬
今西千登瀬
子育て住空間コンサルタント

東京都出身。東京ファンライフ不動産代表。大学時代に空間デザインを学び、大手建材メーカーで住まいのコンサルタントを経験。宅地建物取引士やインテリアコーディネーターなど住生活に関する4つの資格を取得し、快適な住まいの提案をしている。

・Blog:プチプラ大好き❤適当母ちゃんのインスタママライフ

マイホーム建築の様子をお届けする「MYHOME-LOG」第4回。
第3回ではショールーム見学の様子をお伝えしましたが、今回はいよいよ着工編です。

わが家では地盤調査で軟弱地盤が出てきてしまい、地盤改良工事をしたり、木材不足の影響を受けたりと、さまざまな要因で着工が遅れてしまいました……。

工期を急ぐよりも優先。命に関わる「地盤調査」は慎重に!

住宅工事の現場

住宅工事を始める前に、地盤がどの程度の建物の重さに耐えられるかを調べる地盤調査。しっかりとした地盤の上に建てなければ大変なことになります。

わが家では地盤調査の結果、軟弱地盤が出てしまい、予定を変更して地盤改良工事をすることになりました。

私の場合は、親の土地を借りてマイホーム計画を始めたので例外ですが、土地探しから始める場合、立地や広さだけでなく、その土地の歴史を調べることも重要だなと感じました。

行政で昔の地図を調べるなど、家を建てようとしている場所が昔はどんな場所だったかを知っておくことで、購入後に地盤改良が必要のない土地を選ぶことができるはずです。

家を建てる時の儀式「地鎮祭」と「上棟式」

地鎮祭のお供物

マイホーム計画にまつわる昔からある儀式といえば「地鎮祭」と「上棟式」があります。

「地鎮祭」は着工前に氏神様に建築の報告、工事の安全、その土地の繁栄を祈願するもの。一般的にはお供え物と神職さんへの初穂料、立ち会う職人さんへのご祝儀を準備して、式を執り行います。

「上棟式」は竣工後の建物の安全を願い、一番高い棟木を上げるときに行われるものです。
年月・建築者・工匠など記した「棟札」を取り付けたり、現場を清める神酒、粗塩、洗米を供えたり。また、食事等を用意して大工さんをねぎらうという目的もあります。

現在ではどちらも省略するケースも多いようですが、わが家では「地鎮祭」のみ行いました。

本来ならば、家を作ってくださる大工さんたちとのコミュニケーションを取ることができる最大のチャンスなので、上棟式も行う予定でした。
しかし、コロナ禍の影響でそれも難しい世の中に……。

地鎮祭の様子は、インスタグラムでレポートしているので、よろしければご覧ください。

家が出来あがっていく流れを知っておこう

木造住宅工事の工程表

実際にどのように家が建っていくのか、大まかな流れを上の工程図で紹介します。
わが家は、柱などの骨組みに鉄骨を用いた鉄骨造で建築していますが、こちらの工程表は一般的な木造住宅の工程例です。

どんな流れで工事が進んで、どんなタイミングで自分が選んだ商品が発注され施工されるか、おおよその流れを把握しておくと、万が一仕様を変更したい場合もいつまでにお願いすればいいかが分かります。(施工前にすべての仕様を決めておくのがベストですが)

工事が始まる前に工務店から工程表を入手しておくと良いですね。

建築現場は何度でも見学に行ってOK!

住宅の建築現場の見学

人生の大イベントのマイホーム計画。時間が許す限り現場に足を運びたいですよね。

家が成長していく様子をわが子のように見守るのも、マイホームを楽しむ醍醐味です。2級建築士の勉強をしている私は、勉強にもなるので毎日のように見学しています(笑)

住宅の建築現場の見学

ある程度空間が出来上がってくると、図面上だけでは感じ取れないスペース感や日当たりなどを体感することが出来ます。

もちろん、図面通りに工事が進んでいるかチェックすることも大切です。

現場に行く際は、物件担当者(現場監督)に確認を

重機を使った工事現場

大きな重機を使った工事など、危険を伴う工事を見学するのは邪魔になり現場に迷惑をかけてしまいます。

そのような事態を避けるためにも、現場見学をする際は、物件担当者(現場監督)に確認してから行くとスムーズ。可能であれば、担当者さんが現場に出向くときに一緒に行くといろいろと直接確認ができて効率的ですね。

現場の職人さんへの差し入れって必要?

建築現場の職人さんへの差し入れ

普段仕事をする上でも同じですが、顔の見える相手と見えない相手とでは対応の仕方も少し変わってきますよね。

職人さんへの差し入れは気持ちの問題なので個人の判断ですが、家を作ってくださっている方とのコミュニケーションをとることは、私はとても大切だと思っています。

気持ちよくお仕事をして素晴らしい家を作ってほしいと思うので、ちょっとした差し入れをするようにしています。毎回ではありませんが(笑)

職人さんは朝10時頃と昼過ぎの15時頃に休憩時間を取ることが多いので、そのタイミングに合わせて飲み物の差し入れをすると良いでしょう。寒い日は温かい飲み物、熱中症が気になる陽気の日は麦茶など、気候に合わせて選ぶのがおすすめです。

質問や要望は職人さんではなく、物件担当者さんに

住宅の建築現場の見学

現場見学中に質問や要望が出てきたらどうすべきか。
ここでは必ず、物件担当者の方に尋ねるようにしましょう。(職人さんに聞くのはNG)

予算などの物件の全体像を把握しているのは担当者さんです。
要望によってはプラスで金額が発生することもあるので、現場で気になった点や要望は記録しておき物件担当者さんに伝えることが、後々のトラブルを防止する上で大切です。

わが家の住まいの工事状況は?

外壁工事の現場

現在外壁工事を行っているわが家も、徐々に壁や窓の開口部分がわかり空間をイメージしやすくなってきました。

実際の空間を見てみると図面で見ていたスペースよりもコンパクトに感じました。
計画していた収納量や造作収納も、現場のサイズ感に合わせて少し見直しをしようかと検討中。

内装工事なども始まれば実際の住空間もわかるので、引き続き現場を見ながらサイズ感をチェックしていく予定です。

建材や設備の仕様変更は慎重に! 発注ミスのリスクにも

住宅設備の設計図

優柔不断は、トラブルのもと。
建材やバスルームやキッチンの住宅設備機器のプラン変更は慎重に。

私はショールームでしっかり自分の作りたい空間に合わせた商品選択をしているので、変更などはありませんでした。
自分の軸がぶれて発注前に迷いが生じることのないように、プラン選定でしっかりと自分の軸を決めて進めていくことが大切です。

頻繁にプラン変更をしていると混乱が生じて、発注ミスの原因にも。
施工が始まったら変更をしないように、しっかり担当者さんとコミュニケーションを取って作りたいイメージをしっかり共有しておくことが大切です。

内装工事が始まれば次はいよいよインテリア検討へ!

インテリアのイメージボード

内装工事が始まったら、インテリアや家電について準備を始めましょう。

廊下や階段など、搬入経路のスペース感を把握した上で商品選定を。
工事が進んで、図面では感じ取れない部屋のスペースもわかるようになったら、実際に家具を置いたイメージを現場で把握し、部屋のサイズ感にあった家具を選びましょう。

イレギュラーな展開も「家づくりの記憶を鮮明に残してくれる演出」へ

わが家では計画から着工までの道のりが、イレギュラーな世の中の流れに巻き込まれ、予想以上に時間がかかってしまっています。

しかし、それも家づくりの記憶を鮮明に残してくれる演出。
そう捉えて、マイホーム計画を楽しむことが何よりだと思います。

それでは次回のコラムでまたお会いしましょう!


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vol.3|マイホーム計画の醍醐味は建材選び!?ショールームでわくわく感を高めよう

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