プロユーザー様の個性が光る キナリモダンを使ったマンションリノベ
全国6拠点のプロユーザー様とLIXIL製品のコラボでつくりあげたマンションリノベーションの事例をLiving Deli編集室よりご紹介します。
今回ご紹介するのは、木目と単色を組み合わせた爽やかなカフェのようなインテリア。
家具のセレクトにも注目です。
▶ その他5拠点を含むリノベーションコラボ企画のまとめはこちらをご参照ください
LDK空間の快適性を重視した間取りの大改造
築年数:38年(2022年8月時点)、専有面積:72.29㎡、構造:RC造
それでは、まずリノベーション前後の間取りを比較してみましょう。
リノベーション前は2つの和室が大きな面積を占めていますね。
今回リノベーションで行った主な間取り変更は以下の通り。
・窓側をLDK空間とするため和室2は解体
・キッチンレイアウトを対面型に変更
・元キッチンだった場所はウォークインクローゼットに
・和室1は洋室仕様の部屋に変更
今回の大改造ではLDKが快適になっただけでなく、ウォークインクローゼットを増設したことで収納力もUPしました。
空間のキーアイテムを定めてコーディネートしたLDK
窓をLDK空間の全面に確保したことで、部屋全体に光が届きとても明るい印象に変わりました。
自然由来の色や素材を組み合わせたコーディネートと自然光は相性抜群ですね。
キッチンは「ノクト」、背面収納は「カノール」どちらも色はオリーブグレー(全てLIXIL製品)
今回のコーディネートの起点となったのは、キッチンの「ノクト」とキッチン収納「カノール」。
インテリアのような感覚で対面型にレイアウトできるように、ワークトップを薄くするなどデザイン性にこだわってつくられた「ノクト」を、LDKのメインとして採用しました。
「カノール」もオリーブグレーで合わせてコーディネート。
「カノール」のフレームはドアのハンドルと合わせてシャインニッケルをセレクト
デザインのポイントは細框の扉。
お気に入りのキッチンで明るい窓の方を向いて料理ができるのは、特等席のような気分になりそうです。
ダイニングテーブルには円形の天板を採用。
円型の天板は角がないので優しさを演出することができます。
カフェっぽい雰囲気もこのインテリアにぴったりです。
テーブル上の天井をよく見るとプラグに加えてフックがついていて、照明位置が2か所選べる仕様になっていました。
これは、テーブルが円形でも長方形でも、ちょうど良い位置に照明がくるようにと考えられたもの。奥の壁側にくっつけて長方形テーブルを配置するとプラグの方が真ん中に来るようになっています。
テーブルのデザインを変えたくなっても安心な細やかな心遣いです。
フックはさり気なく真鍮のものが使われており、デザイン性も抜かりなく。
ドアは「ラシッサD キナリモダン」のソフトグレー、床材は「ラシッサ Dフロア」のワイドローズチェリーF(全てLIXIL製品)
キッチンのオリーブグレーに合わせてコーディネートしたドアは「キナリモダン」のソフトグレー。
キッチンとドアの単色が優しい色味のため、床材にはキャラクターが強いものを合わせることで個性をプラスしました。
「ラシッサ Dフロア」のワイドローズチェリーFはコントラストが強い木目が特徴。木目の幅が一般的な床材より広く、その効果でゆったりとした印象に仕上がります。
室内窓は「デコマド」のプレシャスホワイト、クローゼット両開き戸は「ラシッサD キナリモダン」のソフトグレー(全てLIXIL製品)
リビング側に施したアクセントクロスは少し濃いめのグレーをチョイス。
全体的に明るい色味で統一されたインテリアを、ここでぐっと引き締めます。
クローゼットの中の棚は「ヴィータス パネル」(LIXIL製品)
リビングには便利な収納スペースが。
収納の中には、あらかじめ棚をつけました。L字型の棚は全体を見渡しやすく奥のものまで手が届きやすい特徴があります。
使用した「ヴィータス パネル」は棚やフックを後から購入して追加でき、暮らしの変化に合わせてアップデートさせられる商品です。
細かなものなど、モノが集まりやすいリビング。納めたいものに合わせて形を変えることができるのは、助かります。
家具は材質や色味を意識して
ダイニングテーブルの天板はモールテックス素材のオーダー品。ベージュ系の色味が木目調のアイテムとよく馴染みます
今回のお部屋は家具のセレクトにも注目したいところ。
ダイニングチェアは4脚異なるものを組み合わせて、それぞれデザインもひと癖あるものが選ばれていますが、不思議とまとまっています。
選び方のポイントは、材質や色味を統一すること。
お気に入りの家具を少しずつ集める際にとても参考になりますね。
また今回の空間は床材が特徴的なので、家具の中で大きな面積を占めるダイニングテーブルの天板もキッチンやドアと同様にテクスチャを控えた単色系のものにすることで、素材感のバランスがよく心地の良いインテリアになっています。
用途に合わせて色選びした寝室・洋室
「ラシッサ Dフロア」のグレージュエルムF、引戸は「ラシッサD キナリモダン」のソフトグレー、畳は「アクセント畳」のグレージュ(全てLIXIL製品)
寝室を想定したこちらのお部屋は落ち着いた色味でコーディネート。
壁紙はファブリック調のものにすることで、クール過ぎずあたたかみのある空間に仕上がっています。
室内窓は「デコマド」のプレシャスホワイト。左は寝室側から、右はLDK側からみた写真(LIXIL製品)
寝室には窓がないため「デコマド」をつけてリビングの光が入るように、さらに突出し窓を採用することで換気も兼ねました。
ガラスは、寝室ということでチェッカーガラスを組み合わせて、気配だけが伝わるような程よいプライベート感をキープ。
デスクには薄いモルタル天板にアイアンの脚を組み合わせたかっこいいデザインのものをコーディネートしています。
床材はLDKと同じ「ラシッサ Dフロア」のワイドローズチェリーF(LIXIL製品)、ラグは「ユニットラグ」ソフティラインのアイボリー(川島織物セルコン)
こちらは子供部屋にも良さそうな、柔らかい色合いの洋室。
アクセントクロスにはピンクベージュのようなカラーをセレクトしました。
少し赤みのある木目のワイドローズチェリーFにもぴったりです。
この部屋の注目家具はこのベンチ。
「PADDLE」という作家さんがつくった海をイメージした天板に、波モチーフのアイアン脚を組み合わせたオーダー品。
天板は木の板にレジンを何層にも重ねて制作しているそうで、本物の海のような奥行感があります。
太陽の光を浴びてキラキラと輝く姿は、ついついじっと見つめてしまう美しさ。
家に自然を感じるアイテムがあると癒し効果がありますね。
ドアは「ラシッサD キナリモダン」のソフトグレー、室内窓は「デコマド」のプレシャスホワイト(全てLIXIL製品)
この部屋にも「デコマド」が。
壁を隔てて隣に位置する玄関空間には窓がないので、この部屋の窓からの自然光を届けるために設置されました。
シューズボックスは「玄関収納」のコウノキ(LIXIL製品)
玄関収納は優しい木目のものをセレクトして、有機的なフォルムの鏡や植物と合わせてコーディネートすることで、ナチュラルな雰囲気に仕上がっています。
そして洋室のベンチと同じ「PADDLE」のオブジェがここにも。
このようにパッと目を引くアイテムを1つ配置しておくと訪れる人の印象に残りやすいので、玄関などごちゃっとしやすいスペースにはおすすめのコーディネート方法です。
棚は「枕棚」のプレシャスホワイト(LIXIL製品)
各部屋にも収納が設けられていますが、さらに大容量のウォークインクローゼットをリノベーションで確保しました。
ファミリークローゼットとして家族全員の洋服や季節ものまで納まりそうな、しっかりとした広さがあります。
長く暮らすことを考えると、必要なものが全て納まる収納力はやっぱり外せませんね。
無理せず自然体な暮らしが想像できる間取りです。
雰囲気一変、しっとり仕上げた大人な水回り空間
洗面化粧台は「エスタ」のクリエモカ、奥の棚は「すっきり棚」のプレシャスホワイト、ユニットバスは「リノビオV」(全てLIXIL製品)
洗面・バスルームは、雰囲気をがらりと変えて大人っぽくホテルライクな空間に。
風合いのあるグレーの床や壁に、濃い色の木目を合わせた落ち着きのあるコーディネートです。
バスルームにはあえて固定の収納棚を設けずに、マグネット収納を採用。
必要なものを必要なところに自由にレイアウトできるのが便利ですね。
トイレは「アメージュZA」(LIXIL製品)
トイレ空間はアンティークな雰囲気に。
アクセントクロスの柄はヴィンテージ風のものを選びました。
ペーパーホルダー、照明、ブラケットなどは真鍮色で合わせることで世界観を作り上げています。
大きな梁が通っているので天井高が低めになっていますが、その“おこもり感”とインテリアがマッチ。
控えめな明るさも相まってとても落ち着く空間です。
この物件を手掛けたプロユーザー様のご紹介
■会社名
株式会社ファンリノベ(屋号:リノベ不動産)
■ご担当者様
店長:内山 俊宏 さん
デザイン:海老澤 舞優 さん
工務:羽根 宏明 さん
■会社情報
ホームページ:https://fanrenove.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/fanrenove/
Facebook:https://www.facebook.com/fan.renove/
Twitter:https://twitter.com/fanrenove
左から 羽根さん、内山さん、海老澤さん
大阪府県吹田市に拠点を構え、「いままでにないワクワクを!」をテーマに、自分らしい理想の住まいを届け続けているファンリノベ。
不動産会社と建築会社の両方の要素を併せ持つため、物件探しの時点から建築的な目線のアドバイスができるのが強みです。
この物件のインタビューの中でも、建築・デザインなどそれぞれ専門的な目線で一つひとつ丁寧に答えてくださったのが印象的でした。
ショールームはサンプルが豊富で雰囲気はカフェのよう。
そんな空間でするリノベーションのプロとの会話は、楽しいに違いありませんね。
お近くの方もそうでない方も、気になる方はぜひお問合せください。
・撮影:鈴木 厚志
\この物件を動画でまとめました/
※掲載商品は実施工例のため、販売終了商品も掲載されている場合がございます