プロユーザー様の個性が光る キナリモダンを使ったマンションリノベ
全国6拠点のプロユーザー様とLIXIL製品のコラボでつくりあげたマンションリノベーションの事例をLiving Deli編集室よりご紹介します。
今回ご紹介するのは、自然な木のあたたかみを感じる空間の中に、くつろぎスペースが設けられた癒しのインテリア。
2列型キッチンから続く水回りの回遊動線にも注目です。
2列型キッチンや廊下のホール 見どころ満載なリノベーション
築年数:17年(2022年7月時点)、専有面積:79.41㎡、構造:RC造
リノベーション前後の間取りを比較して見てみましょう。
こちらのお部屋は「ユーティリティテラス」で水回りを回遊できる間取りになっているのが特徴です。
リノベーションで行った主な間取り変更は以下の通り。
・和室を解体し、さらにキッチンを2列型にすることでLDK空間を広くとれるように変更
・LDK空間の入口を引違い戸にするため廊下にホールスペースを確保
・ウォークインクローゼットを設け収納力UP
・玄関スペースを拡張
このマンションが建つエリアは、主要都市近郊で駅も近く周りに学校も多い場所ということで、30代のご夫婦+子供1人を想定して検討された間取りです。
壁を取り払った空間で生まれる家族のコミュニケーション
床材は「ラシッサ Dフロア」のクルミF(LIXIL製品)
リノベーション前のリビングダイニング空間は、家族でくつろぐには少し狭く感じてしまいそうな印象。
そこで壁はできるだけ取り払ってLDKを繋げ、部屋全体を見渡せるようにしたことで広く開放的な空間に生まれ変わりました。
床材の色を明るくしたことも、広く見えるポイントの1つです。
入口の格子デザインの引違い戸は「ラシッサD キナリモダン」のコウノキ(LIXIL製品)
さらにこの空間が開放的に感じられるのは、LDKの入口に光を通す引違い戸が入っていることも大きいです。
マンションでこれだけ大きな開口を入口にとるのは珍しいですが、廊下にホールを設けるように間取りを変更しながらこの開口スペースを確保しました。
ダイニングスペースにはテーブルを配置せず、カウンターを備え付けました。
大きな家具を減らして余白が生まれることで、ゆったりとしたコーディネートに仕上がっています。
対面キッチンで家事をしながら、カウンターテーブルに座るお子さんの宿題などを見てあげるのも良さそうです。
格子は「インテリア格子」のコウノキ、畳は「アクセント畳」のグレージュ。正面のカウンターは「ヴィータス」一枚棚のプレシャスホワイト(全てLIXIL製品)
リビングには小上がりの畳スペースを設けてくつろぎスポットとしました。
間接照明を仕込むことで浮遊感を演出。
飾り棚、格子、照明、タイルなど、この一角に「映える」要素がいくつも盛り込まれていますね。
小上がりの高さは10センチと低め。
高くなると他の空間との境界がハッキリしてせっかくの開放感が損なわれてしまいますが、逆にこれ以上低いと段差を意識しにくく躓きやすくなるのだとか。
10センチは空間に馴染ませつつ安全に過ごせる絶妙な高さです。
カウンターデスクは「シートカウンター」のコウノキ。デスク正面に施されたタイルは「エコカラットプラス」和細工の素色(全てLIXIL製品)
小上がりには床座で使うカウンターデスクがあります。
在宅ワークにはもちろん、ゆったりと好きなことをして過ごす時間も叶えてくれます。
ゴロンと寝転んだり、小上がりに腰かけて会話を楽しんだり。
ほわっと優しい明かりに包まれたこの場所は、気持ちもほぐれて家族のコミュニケーションのひとときをつくってくれそうです。
回遊できる家事動線でスマートな1日を
キッチンは「シエラS」扉カラーはホワイトスタッコ、ワークトップはベーシックホワイト。正面の引戸は「ラシッサS」のプレシャスホワイト(LIXIL製品)
キッチンは2列型を採用しました。
空間に対して省スペースに設置でき、かつ作業するスペースも広くとれるのがメリットです。
2列の間がしっかり取られているので、2人で料理をする場合でも快適。
お子さんが大きくなってから一緒に料理をする夢が膨らみます。
キッチンは配置変更に伴う配管の都合で床が少し上がっていますが、それがステージのような雰囲気を醸し出していて、少し特別な場所のように見えてきます。
ここに立っておもてなしすれば、シェフ気分を味わえそう。
キッチン横のニッチは柱の厚みを利用して作ったもの。柱が目立たない上に収納も増えて一石二鳥
キッチンの奥にある引戸を開けると、ユーティリティテラスへ続きます。
ユーティリティテラスはキッチンと洗面空間を繋いでいます。
ここから直接外に出ることができるので、ゴミ出しもスムーズ。
カウンターは「集成カウンター」のナチュラルオーク。洗面へ続く引戸は「ラシッサS」の特別仕様。色はプレシャスホワイト(全てLIXIL製品)
また天井にハンガーパイプがついているので、室内干しが可能です。
乾いたらそのまま洗濯物を畳んでアイロンがけまでできる作業台も用意されています。
この場所で完結できるのは家事の時短になりますね。
洗面との間に設けた引戸は、ラシッサSの特別仕様。
4段ある採光部は、アクリル系パネル/ガラス6種/木パネル6色から好きなものを組み合わせることができます。
今回の洗面室はユーティリティテラスからの目線は遮りたいですが、窓がないため明るさも確保したい場所でした。
そのため、上下は光を通すアクリル系パネル、中2段は木パネルをセレクトしています。
ソファは名古屋のメーカーのもの。空間に合う自然な色味を基準に、少しアクセントにもなるものをとグリーンを選びました
洗面スペースから出て、引違い戸を開ければ一周まわってLDK空間へ戻ってきます。
行き来することが多い場所をこのように回遊できるのは、スマートに1日の家事をこなす大きな手助けとなりそうです。
ユニットバスは「リノビオV」、トイレは「アメージュZA」(全てLIXIL製品)
お風呂とトイレはシンプルな構成。
他のインテリアに合わせて白やベージュ、木目調でコーディネートしています。
浴室に窓があるのは嬉しいですね。
フォーカルポイントを取りいれて奥行感を演出した玄関・廊下
シューズボックスは「玄関収納」のコウノキ、飾り棚は「ヴィータス」一枚棚のプレシャスホワイト。タイルは「エコカラットプラス」陶連子の生成り色(全てLIXIL製品)
玄関空間はリノベーションで拡張して、かなり広く取られています。玄関にゆとりがあるとリッチな雰囲気になりますね。
廊下は、奥行感を演出するために視線を奥へと運ぶ仕掛け(フォーカルポイント)が取り入れられていました。
存在感が出てしまうシューズボックスは玄関空間の一番手前に。
その奥にはタイルを施した壁に白い飾り棚をリズミカルに配置し、動きのあるグリーンをレイアウトしました。
さらに廊下の正面を一番明るくかつデザイン性がある引戸にすることで、自然と意識が奥へと誘導されます。
室内窓は「デコマド」のプレシャスホワイト(全てLIXIL製品)
マンションの廊下は窓がないことが多いですが、こちらは自然光を感じる仕上がり。
室内窓や格子デザインの引戸から光がたっぷりと届きます。
収納棚は「すっきり棚」のプレシャスホワイト。「ロールスクリーン」の色はモスグレー(全てLIXIL製品)
廊下にはしっかりとした収納もあります。
ユニットバス裏の余剰スペースを利用して設けられました。
こちらの収納は見せることも仕舞うこともできるような仕様。
棚の背面にはアクセントクロスが貼られていて、見せる収納として使うとレイアウトしたものが映えてオシャレです。
ロールスクリーンは、急な来客などで慌てるシーンにはパッと隠せて大助かりですね。
棚は「枕棚・中段」のプレシャスホワイト。入口のドアは「ラシッサD キナリモダン」のコウノキ(全てLIXIL製品)
廊下からアクセスできる収納は他にも。
こちらは容量たっぷりのウォークインクローゼット。
枕棚やハンガーパイプが備え付けてあるので、ファミリークローゼットとして便利に使えそうです。
あたたかみのある色や素材でスタイリングした洋室
ドアは「ラシッサD キナリモダン」のソフトグレー(LIXIL製品)
こちらのマンションは天井高が高いのも特徴。
2つある洋室はどちらも2.8mほどあります。
こちらは洋室1。
イエローのアクセントクロスが明るく元気な印象です。
玄関へ自然光を届けるホワイトのデコマドとも相性◎。
この部屋は一面が全て収納になっていますが、天井高があるゆえ扉を付けると圧迫感が出てしまいます。
そこで、ここではリネン風のカーテンを用いて目隠し。
柔らかなイメージで存在感が抑えられるだけでなく、収納内に湿気がこもるのも防いでくれます。
壁のマグネットボードは「アクセントボード」のソフトモーブ。ドアは「ラシッサD キナリモダン」のソフトグレー(LIXIL製品) 床のラグは「ユニットラグ」ソフティラインのアイボリー(川島織物セルコン)
こちらは洋室2。子供部屋をイメージして作られました。
アクセントボードは子供部屋におすすめのアイテム。
マグネットを使ってレイアウトできるので、大事なプリントを掲示したり工作した作品などを飾るのに便利です。
デスクのスペースを構成しているのは「ヴィータス パネル」(LIXIL製品)
デスクはヴィータス パネルを使って設けました。
A4サイズや収納ボックスがすっきりと納まる寸法設定のため使い勝手抜群。
成長に伴いデスク仕様から洋服収納に変えたくなった場合でも、ヴィータス パネルは後からパーツを買い足して自分で付け替えできるので、アップデートさせるのも簡単です。
この物件を手掛けたプロユーザー様のご紹介
■会社名
中一不動産株式会社(屋号:HOMETOWN)
■ご担当者様
マネージャー:中根 弘貴 さん
デザイン:鎌田 桃子 さん
■会社情報
ホームページ:https://hometown0909.com/
Instagram:https://www.instagram.com/hometown.eiger/
Facebook:https://www.facebook.com/hometown0909
左から 中根さん、鎌田さん
愛知県知立市に拠点を構える中一不動産/HOMETOWN。
地元で創業70年の建設会社が「中古を買ってリノベーション」という新しいライフスタイルを提案しています。お家探しからリノベーションの設計施工まで手掛ける、それぞれの暮らしに寄り添った“HOMETOWN”のようなリノベ屋さんです。
中根さん、鎌田さんとの会話からは「住まいづくりって楽しいな」と思わせてもらえるような前向きなエネルギーを感じました。
楽しく話しながら理想の住まいづくりに向けたアレコレを一緒に解決していくプロセスは、きっと素敵なものになると思います。
お近くの方もそうでない方も、気になる方はぜひお問合せください。
・撮影:堀 宏之
\この施工例のルームツアー動画です/
※掲載商品は実施工例のため、販売終了商品も掲載されている場合がございます