フロートイレ画像

構造を一から設計し、
木造住宅への設置を可能に。

床と壁に荷重を分散させる
フレーム構造を設計。

パブリックスペースでは壁掛けトイレが採用されることがあります。その場合の施設は強固なスラブ床であることが多く、化粧パネルの裏に隠れる固定スタンドを床固定するだけで便器と着座荷重を支えられます。しかし、一般的な日本の木造住宅は、木製床。固定スタンドを床のみで支えることは困難でした。そのような現状の中、日本の住宅にトイレの新しいスタイルを広げるべく、床と壁に荷重を分散させるフレーム構造を一から設計し、木造住宅で設置可能な壁掛けトイレ「フロートトイレ」を開発しました。

解析と検証を繰り返し、
安全・安心の強度を実現。

独自のフレーム構造の設計のため、まず3Dモデルを作り、CAE解析によってどこに応力が集中し、どこに強度を持たせなければいけないのかを特定しました。その作業は10回を優に超えます。そして、専用試験場を造り、プロトタイプで強度試験を繰り返し行いました。タンクを乗せる個所や、給排水管を避けること、止水栓やコンセントのメンテナンス性も配慮が必要と制約が多い中、強度を落とすことなく設計するという難題に挑み、約220sの荷重を10分間便器に加え破損のないこと、また、約120sの荷重を繰返し加えた際に破損のないことをクリア、安心安全の強度を実現しました。

※便座の耐荷重は約120sです。 住宅の構造に合わせて選べる取付方法
壁掛けトイレの掃除風景
壁掛けトイレなのでニオイの発生源である便器と床の接地面にたまる汚れがなくなります。