ナビッシュ画像

ニーズに応え続ける
タッチレス水栓

暮らしの変化によって新たに生まれるニーズをしっかりとキャッチし、タッチレス水栓の価値を創造し続けています。

614の操作を分析し実現したスムーズな操作感
「ナビッシュ ハンズフリータイプ」

手や食器により早く正確に反応する
センサー位置。

現在、タッチレス水栓のフラッグシップとして高い評価をいただいているのが、この「ナビッシュ ハンズフリータイプ」です。開発の際は、老若男女さまざまな体格のお客さまの使用データを集め、最善の感知範囲・速度を割り出しました。動きを検知する動体センシングを吐水口の前面にレイアウトしたことで手や食器の動きにより早く正確に反応します。センサーを前面にレイアウトしてもデザイン性を損なうことがないように数多くの3Dモデルを製作・検証し、最適な形をつくりだしました。

ユーザー観察で発見した
“予洗い”のニーズと課題。

食洗機が普及した中で、食洗機利用者の9割以上が食器を入れる前の“予洗い”をしていることがわかりました。 “予洗い”をスムーズにすれば作業の効率アップに貢献できます。その際、コップ、箸、包丁など、さまざまな物にセンサーが反応しなければいけませんが、もともとセンサーは光の反射を拾うため、反射しにくい透明や黒の物が苦手でした。さらに、シンク内に物が積み上がった場合に検知して水が出続けても困ります。これらを解決する必要がありました。

動体センシング×測距センシングで
人の動きと目的を判断。

今、人は何を目的にしているのか。水を出すべきか、止めるべきか。動体センシングと測距センシングの組み合わせによって判断します。それを実現させるために、まずは、614に及ぶ水栓の操作を洗い出し、検証しました。さらに、キッチンの行動観察チームによる徹底的な動作検証を繰り返し行いました。その中で出てきた課題を修正していく。センサー検知は、水が出るタイミングと止まるタイミングを0.1秒単位で検証することで最も使い勝手のいい反応を見つけ出す。それらの地道な作業によって、スムーズに動くナビッシュ ハンズフリータイプが生まれました。

自動センサーの仕組み
※対象物の色の濃度や形によっては感知しにくい、または鏡面や水面に反応することがあります。

「乾電池式ナビッシュ」
電気工事なしでタッチレス水栓を
設置可能に。

タッチレス水栓にしたいけれど、
電源がない。その悩みを解決。

「キッチン用タッチレス水栓ナビッシュ」には電源が必要なため、電源工事を伴う新築時や大がかりなキッチンリフォーム時に設置されることがほとんどでした。一方で、水栓交換だけを望むお客さまは電源工事の手間と負担を考えると設置をあきらめてしまうことがありました。それを解決するために開発したのが「乾電池式ナビッシュ」です。通常の水栓工事のみで施工が完了するため、タッチレス水栓が手軽に設置できるようになりました。

毎日使用しても、電池交換は1年に1回のみ。

「乾電池式ナビッシュ」の電源はもちろん乾電池です。せっかく設置しても電池の寿命が短いようではキッチン水栓として快適に使えません。そこで、浄水器ビルトイン型(B6タイプ)の浄水カートリッジの交換目安が1年になっていることから、それと交換時期がそろうように乾電池の寿命も1年(単1電池2本使用)としています。例えば、年末年始に浄水カートリッジと電池を交換すればその後1年間は快適に使える計算です。

使い心地を損なうことなく、
センサーの省エネを実現。

電池をムダに消耗しない工夫も行っています。例えば、手や食器などを感知するセンサーの発光間隔(感度)や、吐水などの作動状況を示すLEDの点灯時間をお客さまの使い心地を損なわないレベルで調整し、省エネを実現しています。また、吐水をコントロールする電磁弁バルブも、開く瞬間と閉じる瞬間のみ電気を使うようにしています。 ※電池寿命は、水栓の使い方や頻度、設置環境 により多少前後します。

乾電池式ナビッシュ(2019年)設置イメージ
乾電池式ナビッシュ(2019年)設置イメージ

洗面化粧台で最も使いやすい仕様は?
答えは「洗面 ナビッシュ」

自動と手動をシームレスに使い分ける
世界初の水栓。

タッチレス水栓に加えて従来の手動でのハンドル操作との両立を実現した「洗面 ナビッシュ」。洗面化粧台の水栓の最も使いやすい仕様を考え抜き、つくられた革新的な製品です。手洗いや洗顔時は水栓の下に手を入れて水を出し止めする「自動吐水」が便利。コンタクトレンズを洗ったり、バケツに水を汲むなど、適量の水を出し続けたいときはハンドル操作による「手動吐水」が便利。自動吐水に固執せず、お客さまにとって真に便利な仕様を探求し、自動と手動のハイブリッドインターフェイスを実現した世界初の水栓です。

面倒な切り替えボタンなし。
お年寄りやお子様も悩まずに使える。

洗面化粧台で行われるすべての行為に応えるために自動吐水と手動吐水の2種類の水栓を備えようとすると、従来の技術と発想では自動と手動の切り替えボタンが必要でした。しかしそれでは初めて使う人が“どう使うの か”悩んでしまう上、ボタンを押すという面倒な操作が増えてしまいます。LIXILは、それを新開発のヘッドパーツによって解決(次ページ参照)。お年寄りやお子様が初めて使うときでも悩まずに使うことができる優れた操作性を実現しました。

洗面 ナビッシュ(2014年)
洗面 ナビッシュ(2014年)

発想の大転換から生まれた水回路

ヘッドパーツの新開発。それは、
業界では避けたいこと。

自動吐水と手動吐水の切り替えを、切り替えボタンなしで行う。数年の構想期間を経て出した結論が、世の中 にない新しい水回路を持つヘッドパーツの開発です。ヘッドパーツは吐水・止水を担う、水栓の心臓部。吐水・止水に関わる小さな部品には消防車が放水するときの何倍もの水圧が掛かります。また、地域や場所によって異なる水圧差にも対応できるようになっています。緻密な設計バランスのもとでつくられているヘッドパーツの設計を変更することは、業界ではタブーと言ってもいいほど避けられてきた作業でした。

水を止めるヘッドパーツに、
水を止めない水路をつくる

自動吐水と手動吐水の切り替えをシームレスで行うことができる水回路。今まで誰もつくったことのない機能を実現したのは、発想の大転換。「水を止める」機能が必須のヘッドパーツに「水が止められない(常時解放)」の水路を追加することでした。「水が止められない」水路の働きによって、切り替えボタンなどの操作なしに、手を出せば自動水栓から吐水し、ハンドルを操作すると連続吐水が可能になりました。普遍的なデザインの「洗面ナビッシュ」の内部には、世界で唯一の革新的な技術が搭載されています。

自動吐水の水回路 手動吐水の水回路