04
イラスト

建築用途から考える
お店のイメージに
影響する
店舗のトイレ

お店の外観やインテリアがどんなに素敵でも、
トイレの印象が悪いと、
お店自体の好感度も下がってしまいます。
清潔で心地よいトイレ空間をつくることも、
お客さまへの大切なサービスのひとつ。
さらに、誰もが利用しやすい「バリアフリー」で
あることが、これまで以上に求められています。
おもてなしの発想で、さまざまなお客さまを気持ちよく
お迎えするトイレ空間をつくりましょう。

01
トイレの
イメージアップで
「選ばれるお店」へ

「トイレ」がお店を選ぶ基準に?!

飲食店を選ぶ際、食事やサービスなどお店の雰囲気が似ている場合、車椅子ユーザーを除く全体の約4割が「トイレの良し悪しでお店を選ぶことがある」と回答。さらに、子ども連れでの利用では過半数の人が、車椅子ユーザーでは8割近くの人が、トイレを基準にお店を選んでいることがわかりました。トイレは、お店にとって重要な存在であることがうかがえます。

トイレの良し悪しで飲食店を選ぶことがありますか?

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)

何よりも重視される
「清潔さ」と「ニオイ」

では、お客さまが「お店のトイレに求めること」は何でしょうか? 調査をしてみると、「便器が汚れていない」「床が濡れていない」「ニオイがない」という回答がトップ3に。「トイレが男女別である」を挟んで、5位には「手洗器やその周辺が汚れていない」という回答があがっています。やはり、トイレにおいては「清潔であること」と「ニオイがないこと」が、まず第一に求められています。

飲食店のトイレに求めることは何ですか?(複数回答)

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)

お店のスタッフも悩んでいる
「汚れ」と「ニオイ」

お店のスタッフに、お客さま用トイレでのトラブルを尋ねたところ、床や便器、手洗器などを「汚される」という悩みが一番大きな問題であることがわかりました。また、トイレ設備の悩みや問題点については、「手洗器周辺への水ハネ・飛び散り」に続いて、「ニオイ」や「換気」に関する声もあがっています。

お客さま用トイレでのトラブルは?(複数回答)

お客さま用トイレの悩みや問題点は?(複数回答)

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)
POINT

清潔でニオイも
気にならないトイレ空間へ

汚れにくくお掃除ラクラクなトイレ

いつも清掃を心がけていても、どうしても汚れやすいお店のトイレ。床や便器などが汚れたときに、お掃除がしやすい便器を選択しておくことも重要です。

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さらに、従来の衛生陶器ではできなかった「ガンコな水アカ」も「汚物」もどちらも落とせる、お掃除ラクラクな衛生陶器「アクアセラミック」もおすすめです。

  • アクアセラミック仕様はオプションです。対応していない商品もございます。
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水ハネしにくい手洗器でストレス軽減

お客さまがいつでも心地よく利用できるよう、水ハネしにくい手洗器で、周辺のキレイを保つ工夫を。
しっかりと手を洗えてコンパクトな手洗器もご用意しています。また、ベッセル式の手洗器なら意匠性にも優れ、良質な空間を演出できます

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機能建材で気になるニオイを脱臭

トイレに入ったときにニオイが気になると、お店全体まで悪い印象として記憶に残ってしまいそうです。いつでも心地よいトイレ空間にしておくことは、お客さまの満足度を高めるポイントとなります。意匠性にも優れた内装機能建材「エコカラットプラス」もおすすめです。

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トイレの個室が狭い!

清潔さやニオイへの配慮が行き届いたトイレでも、狭くて動きづらい個室だと台無しに。お店のトイレで困ったことや不満に感じたことを尋ねたところ、「汚れやニオイ」に次いで「個室が狭い」が上位にあがり、全体の43%という結果でした。中でも、女性や子ども連れの半数近くが「狭い」と感じており、限られたスペースでも動きやすい空間をつくることは重要なテーマといえます。

飲食店のトイレで困ったことや不満に感じたことは?(複数回答)

グラフ
  • 複数の選択肢の中から、一部の結果を抜粋。

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)
POINT

立ち座りのスペースを
確保しやすいトイレ

トイレ空間において、立ち座りの動作がスムーズにできるかどうかは大切なポイントのひとつ。そのためには、大便器前の空間寸法を、600mm程度確保することがおすすめです。
限られたスペースでも、奥行のコンパクトな大便器を採用すれば、前方のスペースが確保しやすくなります。

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02
細やかな配慮で
さらに好印象のトイレに

荷物を「置けない・掛けられない」が
ストレスに

お店のトイレで困ったことや不満に感じたこととして、女性の約半数が「荷物の置き場がない・少ない」と回答しました。また、手荷物を掛けられるフックがあったとしても、「フックの位置が高すぎる」と回答した人は、男性ではわずか2%であるのに対し、女性は15%という結果も。さらに、トイレの中に持って入る手荷物の種類を尋ねたところ、男性はスマホや財布・鍵などの小物が多く、女性はバッグごと持って入る人が多いことがわかりました。手荷物が多くなりがちな女性のほうがとくに困ったり不満を感じていることがうかがえます。

飲食店のトイレで困ったことや
不満に感じたことは?(複数回答)

グラフ

飲食店でトイレに入るとき、
持って入る手荷物は? (複数回答)

グラフ
  • 複数の選択肢の中から、一部の結果を抜粋。

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)
POINT

手荷物への配慮を充実

トイレの個室内には、手荷物用の棚やフックを設置したり棚付きの紙巻器を採用するなど、手荷物を仮置きできる配慮を。多くの人が使いやすい位置に設置されていることもポイントです。
フックは、カバンなどの手荷物用と、コート・上着用の高低2ヶ所に設置するのがおすすめです。

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性別を問わず求められる
スタイリングコーナー

お店のトイレに、身だしなみを整えたり、化粧を直したりするスペースが「必要」と回答した人は、女性で7割以上、男性も6割以上いることがわかりました。女性用トイレでの配慮のイメージが強いスタイリングコーナーですが、これからは「男性用トイレ」にも欠かせない存在になりそうです。

飲食店のトイレに身だしなみを整えたり化粧を直したりするスペースは必要?

グラフ
  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)

必要なのは、やはり
「手荷物置き場」と「動作スペース」

お店のトイレで「身だしなみを整える際の困りごとや不満」を尋ねたところ、全体的に女性の声が多い結果に。「手荷物」や「ポーチ」を置く場所がないことや、置き場所があっても「棚やカウンターが水濡れ」していて置けないといった、手荷物置き場についての回答が上位にあがりました。
その他にも、「手洗器が汚れている」「スペースが狭い」という声が、男女ともにポイントが高くなっています。さらに、スタイリングに欠かせない「鏡」がなかったり汚いことへの不満も一定数あることがわかりました。

飲食店のトイレで身だしなみを整えたり、
化粧を直したりする際に困ったことや不満に思ったことは?(複数回答)

グラフ
  • 飲食店のトイレを「用足し以外で利用することがある」と回答した人ベース

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)
POINT

手洗いスペースを
スタイリングコーナーに

お店のトイレはスペースが限られることが多く、手洗いコーナーとスタイリングコーナーを兼用にするケースも少なくありません。その場合、必ず設置しておきたいのは「鏡」。顔がよく見えるフロント照明付やバック照明付の鏡がおすすめです。
また、コーナーを兼用する際に重要なのが「手荷物配慮」。身づくろいをする際に両手が空くよう、手荷物を置いたり掛けたりできる場所はもちろん、あると嬉しいのがポーチなどの小物を置く場所。小物も置きやすいカウンター式の手洗いコーナーがおすすめです。「手洗器 ベッセル式」を組み合わせれば、カウンターの水濡れもしにくく、見栄えよく仕上げることができます。

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03
多様なお客さまへの
対応が
求められる時代に

「小規模店舗」にも求められる
バリアフリー

日常生活で利用するお店の多くは「小規模店舗」です。国土交通省が発行するバリアフリー建築のガイドライン「建築設計標準」では、2021年度版より小規模店舗のバリアフリー設計等に関する考え方・留意点の充実が図られました。これからのお店のトイレには、高齢者や子ども連れ、車椅子ユーザーなどさまざまなお客さまへの配慮が今まで以上に求められます。

  • 高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準, 2021.3(国土交通省)
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人ごとではない、
シニア世代の困りごと

年を重ねると、加齢に伴う身体機能の低下から、外出先のトイレ利用に不安を感じる人も増えてきます。
超高齢社会では、シニア世代が安心して利用できるトイレ環境にも配慮して、お店をつくることが求められています。

60歳を過ぎてから感じるようになった症状は?(複数回答)

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  • 調査データ出典:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)
POINT

手すりの設置

高齢者の立ち座りのサポートとして、まずは手すりを設置。使いやすさはもちろん、空間と調和するデザイン性に優れた手すりもあります。

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認知症のお客さまへの配慮も

年齢を増すごとに発症率が高まっていく「認知症」。2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になると推測されており、認知症の人が来店したときの配慮も重要なポイントとなります。

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トイレの子ども連れ配慮が
「リピート率」に影響?!

小さな子ども連れの人にとって、子どもと一緒に利用できるお店かどうかは気になるところ。安心して利用できるお店であるためには、トイレへの配慮も欠かせません。
お店のトイレに「子ども連れの人への配慮がされていたらどう思うか」と尋ねたところ、6割以上の人が「子ども連れの利用者も歓迎されていると感じる」と回答。さらに過半数の人が、そのお店に対して「評価が高まる」「また行きたいと思う」「次回以降、優先順位が高くなる」と回答しており、トイレの子ども連れ配慮を充実させることは、リピート率の向上にもつながりそうです。

飲食店のトイレに「子ども連れの人への配慮」がされていたらどう思う?(複数回答)

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  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)

子どもと一緒にトイレを利用する際に
求める設備や配慮は?

子ども連れのお客さまは、お店のトイレに何を求めているのでしょうか? トイレに「求める設備や配慮」を尋ねたところ、「荷物の置き場が十分にある」「おむつ用ゴミ箱」「おむつ交換台」がトップ3に。さらに、「子どもと一緒に入れる広さの個室」「保護者が用を足す間に子どもが待てる場所」が続きました。

飲食店を子どもと一緒に利用する際、求める設備や配慮は? (複数回答)

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  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)
POINT

子どもと一緒に利用しやすいトイレ

子ども連れのお客さまにも安心してお店を利用していただくには、子どもと一緒に利用しやすいトイレ空間にすることがポイントです。

手荷物配慮は必須

子ども連れの場合は手荷物が多くなりがちです。手荷物用の棚や複数のフックを設置することで、ストレスを軽減することができます。

イラスト
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子どもと一緒に入れるトイレ

小規模なお店ではトイレの個室は狭くなりがちですが、ベビーチェアやおむつ交換台、さらにベビーカーごと入れる広さがあると安心です。
また、幼い子どもが用を足すときは、保護者も一緒に個室に入って見守りたいもの。保護者が用を足すときも、店内に子どもを置いてトイレに入るのは不安です。個室の中にベンチを設置すれば、お子さまに座って待ってもらうこともでき、荷物の置き場としても便利です。

イラスト
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車椅子ユーザーの多くが、
バリアフリー対応を事前にチェック

車椅子ユーザーの8割近くが、飲食店を探す際に「トイレに関する情報をチェックしている」と回答。事前にチェックする項目として、「店内にトイレがあるか」が約5割、「車椅子で使えるトイレがあるか」は6割近い人が確認していることがわかりました。

飲食店を探す際、事前に「トイレに関する情報」をチェックすることはある?
チェックする場合、その項目は?(複数回答)

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  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)

車椅子ユーザーが使いやすい配慮を

車椅子ユーザーに、お店のトイレに「求める設備や配慮」を尋ねたところ、車椅子で利用できる「広さ」や「出入り口の幅」があること、「出入り口に段差がない」ことが上位を占めており、とくに60代以上のユーザーから求められています。これらの配慮をすることは、車椅子ユーザー以外の利用者の安全や使いやすさにもつながります。

飲食店のトイレに求める設備や配慮は?(複数回答)

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やっぱり困る、手荷物の置き場

お店のトイレで困ったことや不満に感じたことを尋ねたところ、「荷物の置き場がない・少ない」と回答した人は、男女共に3割以上。さらに、約2割の人が「フックの位置が高すぎる」と回答しました。車椅子用トイレは広さの確保や段差解消に目が向きがちですが、手荷物配慮も欠かせないことがわかります。

飲食店のトイレで困ったことや不満に感じたことは?(複数回答)

グラフ
  • 複数の選択肢の中から、一部の結果を抜粋。

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)
POINT

限られたスペースでも
車椅子用トイレを設置

車椅子用トイレのサイズは、2m以上×2m以上が基本となりますが、お店のトイレでは広いスペースを取れないケースも。限られたスペースでもポイントを押さえて、少しでも利用しやすいトイレに。

コンパクトな車椅子用トイレ

スペースの確保が困難な場合でも、コンパクトに収めることのできる商品もご用意しています。「オストメイト対応流しあり」のタイプも選ぶことができ、改修にも適しています。洗面カウンターの上には荷物を置くことも可能です。

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  • 車椅子のサイズや種類、身体状況によっては、使いにくい場合もあります。

  • 法規や条例などへの最終的な適合判断は、各地方自治体にご確認ください。
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フックは手の届きやすい位置に

フックの高さは、立位での利用者を想定して床から1600mm程度の高さにあることが多いですが、車椅子ユーザーには高すぎて使えません。そこで、床から1200mm程度の高さにもフックを設置することをおすすめします。車椅子ユーザーでなくても、小柄な方や重い荷物を掛けるときに利用しやすい高さです。

写真+イラスト
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店舗トイレ 空間プラン例

限られた空間でも細やかな心づかいで、
お客さまを気持ちよくお迎えするトイレ。

さまざまなお客さまに利用される店舗トイレは、清潔さはもちろんのこと、手荷物やスタイリングコーナーへの細やかな配慮や、バリアフリー化による使いやすさの向上もますます求められています。店舗の規模に合わせてトイレのイメージアップができるよう、さまざまな空間バリエーションをご提案します。

レイアウト例

車椅子ユーザー、オストメイト、乳幼児連れ配慮をコンパクトにまとめた個室と、
カウンター式の個室を組み合わせたプラン

レイアウト 01
大便器数:2
間取り図
  • 車椅子ユーザーの大便器移乗スペースとして、大便器前方1200mm以上、側方700mm以上を確保。戸の開閉がしやすいよう、袖壁を設置。
  • オストメイト、乳幼児連れへの最低限の配慮として、大便器にケアサポート水栓をセットし、チェンジングボード(着替え台)とベビーキープ(乳幼児用椅子)を設置。
  • フロント照明付鏡を設置し、スタイリングコーナーに。
  • 手荷物を置けるカウンターを設置。アメニティやインテリア小物を置くことも可能。
  • 車椅子のサイズや種類、身体状況によっては、使いにくい場合もあります。

  • ケアサポート水栓よりも、オストメイト対応流しを設置する方が望ましいです。

  • 法規や条例などへの最終的な適合判断は、各地方自治体にご確認ください。

レイアウト01を拡張し、
大便器を1つ追加したプラン

拡張プランA
大便器数:3
間取り図

飲食店のトイレで困ることや不満に感じることを尋ねたところ、「男女共用トイレしかない」と回答した人は、男性22%に対し、女性は28ポイントも高い50%でした。
そこで、追加した個室は女性配慮として女性用に。もうひとつは男性用または男女共用にします。男女共用個室は、汎用性が高まる点でおすすめです。

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)(n=男女各515)

レイアウト01を拡張し、
小便器を1つ追加したプラン

拡張プランB
大便器数:2 / 小便器数:1
間取り図

清掃性に配慮し、小便器個室を設置したプランです。尿垂れ汚れが軽減されるだけでなく、回転率もアップし利便性が高まります。
女性のお客さまが多いお店では、大便器個室は女性用にすることをおすすめします。

  • 車椅子のサイズや種類、身体状況によっては、使いにくい場合もあります。

  • ケアサポート水栓よりも、オストメイト対応流しを設置する方が望ましいです。

  • 法規や条例などへの最終的な適合判断は、各地方自治体にご確認ください。

大便器と小便器の個室を組み合わせた、
ミニマムなプラン

レイアウト 02
大便器数:1 / 小便器数:1
間取り図
  • 小便器個室を設置することで、尿垂れ汚れやそれに伴うニオイを軽減、回転率もアップ。大便器の尿垂れ汚れが減ることで、女性をはじめ、座って利用するお客さまも利用しやすく。
  • カウンター式で手荷物配慮。アメニティやインテリア小物を置くことも可能。

飲食店のトイレでは男女共用も少なくありません。しかし、大便器で立って小用をする男性もいることから尿垂れ汚れが付きやすく、ニオイの原因にもなります。LIXILのアンケートでは、男性の67%が「飲食店のトイレに小便器が必要」と回答。さらに、男女共用の場合でも「大便器とは別に、小便器の個室があるとよい」と回答した男性は53%、女性でも47%という結果でした。
女性のお客さまが多いお店では、2個室とも大便器を設置し、ひとつを女性用、ひとつを男女共用とすることをおすすめします。

  • 調査データ出典:飲食店のトイレに関する調査, 2022(LIXIL)(n=男女各515)

車椅子ユーザー、オストメイト、乳幼児連れなど
多様なお客さまに配慮したプラン

レイアウト 03
大便器数:3 / 小便器数:1
間取り図
  • 車椅子ユーザーの大便器移乗スペースとして、大便器前方1200mm以上、側方700mm以上を確保。戸の開閉がしやすいよう、袖壁を設置。
  • オストメイト、乳幼児連れへの配慮として、
    オストメイト対応流しとチェンジングボード(着替え台)、ベビーキープ (乳幼児用椅子)を設置。
  • おむつ交換台はトイレの中には設けず、専用スペースを設置。利用者が分散され、混雑緩和に繋がる。
  • 男性用小便器、男女共用大便器、女性用大便器をそれぞれ設置し、多様なお客さまへ配慮。
  • 飲食前後の手洗いがしやすいよう、個室の外にも手洗器を設置。

すべてのトイレを独立した個室とすることでプライバシー性が高まり、多様なジェンダーへの配慮にもつながります。小便器個室があれば、清掃性や回転率のアップだけでなく、立って小用する人と座って小用する人両方への配慮になります。男女共用個室は、汎用性を高めると同時に男女別トイレに入りにくい人への配慮にも。男女共用に抵抗のある人の多い女性への配慮として、女性用個室も設置します。

  • 車椅子のサイズや種類、身体状況によっては、使いにくい場合もあります。

  • 法規や条例などへの最終的な適合判断は、各地方自治体にご確認ください。

トイレ個室バリエーション

スタンダードプラン

PLAN 01
手洗器向い合せプラン

間取り図

ワイドタイプのベッセル式手洗器でラグジュアリー感を演出。ベビーキープ(乳幼児用椅子)を設置して乳幼児連れのお客さまも利用しやすく。

PLAN 02
カウンタープラン

間取り図

長めのカウンターは高級感があると同時に、お客さまへの手荷物配慮にもなります。アメニティやインテリア小物を置くスペースにも。

大便器・手洗器セパレートプラン

PLAN 03
大便器スペースを仕切ったプラン

間取り図

大便器スペースをブースで仕切ることで、手洗器コーナーと分離。大便器を使用中でも手洗いをすることができます。
男女共用の場合は、2人同時に入れないよう個室入口にも鍵を設置することをおすすめします。

PLAN 04
小便器を併設したプラン

間取り図

男性用の個室を想定しています。
清掃性に配慮し、小便器を併設。大便器スペースをブースで仕切ることで、大便器を使用中でも小便器を利用したり手洗いをすることができます。

配慮別プラン

PLAN 05
乳幼児連れに配慮したプラン

間取り図

乳幼児に必要な設備をコンパクトに配置したプランです。
乳幼児連れのお客さまが多いお店では、ベビーカーごと入れる広さのトイレがおすすめです。チェンジングボード(着替え台)は、パンツタイプのおむつ交換にも便利です。

PLAN 06
子ども連れを含む、
介助・同伴利用に配慮したプラン

間取り図

乳幼児以外の子どもや介助・同伴が必要な人と一緒に利用する人へ配慮したプランです。個室の中にベンチを設置すれば、保護者・同伴者が用を足しているときも中で待つことができます。男女共用であれば、異性による介助・同伴の場合も安心です。

PLAN 07
車椅子ユーザーに配慮したプラン-1
オストメイト対応流し・乳幼児用設備付

間取り図

車椅子ユーザーの大便器移乗や個室内回転に必要なスペースを確保。さらに、オストメイト対応流しと乳幼児連れ配慮設備をセット。それぞれの機能を分散できない場合の総合的プランです。

  • 車椅子のサイズや種類、身体状況によっては、使いにくい場合もあります。
  • ケアサポート水栓よりも、オストメイト対応流しを設置する方が望ましいです。
  • 法規や条例などへの最終的な適合判断は、各地方自治体にご確認ください。

PLAN 08
車椅子ユーザーに配慮したプラン-2
スペース限定のミニマムプラン

間取り図

スペースの限られたお店でも設置可能な、ミニマムな車椅子ユーザー用トイレ。オストメイト対応流しを設置するスペースがないため、代わりに大便器にケアサポート水栓をセットします。オストメイト配慮の基本であるチェンジングボード(着替え台)も設置。
パック商品(多機能トイレパック)を利用すれば、必要最低限の設備をコンパクトに配置できます。

  • 車椅子のサイズや種類、身体状況によっては、使いにくい場合もあります。

  • ケアサポート水栓よりも、オストメイト対応流しを設置する方が望ましいです。

  • 法規や条例などへの最終的な適合判断は、各地方自治体にご確認ください。

関連情報

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イラスト

掲載されている商品写真・イラスト等はイメージです。予告なく変更する場合がございます。