再資源化が困難な廃プラスチックと廃木材が新たな製品に生まれ変わる!循環型素材「レビア」が誕生

再資源化が困難な廃プラスチックと廃木材が新たな製品に生まれ変わる!循環型素材「レビア」が誕生

LIXILは10月18日、「廃プラスチックに、新たな価値を」をコンセプトとする、廃プラスチックと廃木材を融合した循環型素材「レビア」を発表しました。家庭や事業活動から排出される廃プラスチックを有効利用でき、焼却によって発生するCO₂排出量の削減につながる革新的な素材は、どのようなものなのでしょうか?

レビア素材画像

レビアはなぜ生まれた?世界のプラスチックをめぐる問題

レビアの主な原料は、廃プラスチック、次に廃木材です。廃プラスチックと言えば、過去20年間に全世界で約2倍以上に増えているのをご存じでしょうか。そして、その大半は焼却(熱回収も含む)や埋め立て処分され、リサイクルされているのはわずか9%なんです!中でも日本人は、一人当たりの廃プラスチック量が、なんと世界第2位。世界平均と比べると高いものの、リサイクル率*¹も2割程度です。より多くの廃プラスチックを有効利用できないか。そう考えて開発されたのが、レビアです。

世界のプラスチック廃棄量は、この20年で約2倍以上に
世界のプラスチック廃棄量は、この20年で約2倍以上に

*1 マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルされるもの

再資源化が難しかったプラスチックも、リサイクル!CO₂を82%削減へ

これまでプラスチックのリサイクルが進まなかった背景には、様々な素材が混ざり合っているために再資源化が難しい*²「複合プラスチック」の存在などがありました。そこでLIXILは、複合プラスチックや海洋プラスチックを含む、ほぼすべての廃プラスチックをリサイクルする技術を確立。レビアは、これまで焼却されていた廃プラスチックと廃木材を有効利用することで、 CO₂排出量を82%削減しています*³。また、 利用済みのレビアを回収し、新たな製品として「水平リサイクル」*⁴ することが可能です。

*2 製品の部品または原材料として再商品化できないもの
*3 レビアの製造過程に排出されるCO₂排出量と、レビア1トンに使用される廃プラスチック・廃木材を焼却した際に排出されるCO₂排出量と比較した場合
*4 使用済みの商品が資源となり、また同じ製品として生まれ変わるリサイクルシステムのこと。リサイクルできる回数には限りがあります

廃ブラスチックからレビアができるまでの工程
再資源化が難しい廃プラスチックを、有効利用しています

歩道や広場などの舗装材に!これから様々な形で展開されます

レビアを使った第一弾製品として、歩道・広場・公園・建築外構などに使われる舗装材「レビアぺイブ」。木調の舗装材は、建築物と美しく馴染み、景観に調和します
木調の舗装材は、建築物と美しく馴染み、景観に調和します

レビアを使った第一弾製品として、歩道・広場・公園・建築外構などに使われる舗装材「レビアぺイブ」が、2023年1月に発売予定です。レビアぺイブは、木調のテクスチャーで景観と調和するのが魅力の一つ。滑りにくさなどの安全性や耐久性にも優れています。
資源循環や脱炭素への貢献する循環型素材「レビア」は今後様々な製品に応用される予定です。

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