LIXILの従業員も「ユニラン」体験!多様性を考えるきっかけに

LIXILの従業員も「ユニラン」体験!多様性を考えるきっかけに

3月15日、LIXIL本社オフィス内で、従業員向けの「ユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験授業>(ユニラン)」を行いました。普段は学校などで子どもたち向けに行っているユニランですが、今回はLIXILの従業員が体験!どんなイベントだったのでしょうか?

「ユニランを体験したい!」従業員の声から実現

LIXILでは「多様性の尊重」を優先取り組み分野の一つに掲げて、いろんな取り組みをしてきました。ユニランもその取り組みの一つで、スポーツ義足の体験や義足アスリートとの交流を通じて、多様性への理解を深めることを目的としています。主には小学校への出前授業という形式で実施していて、これまでに全国262校、18,727人の児童が体験しています。

児童たちへの啓発活動を継続している一方で、LIXILの従業員のなかにはまだ体験していない人も多く、「どんな授業なの?」「自分たちも体験してみたい!」という声が。
そこで今回は、義足アスリートの山下千絵選手(陸上競技短距離/SMBC日興証券所属)をお迎えし、出前授業のダイジェスト版を従業員向けに実施しました。

義足になったときの気持ちは?日常生活で大変なことは?

山下選手は、5歳からテニスに打ち込むなどスポーツが大好きでしたが、10歳のときに交通事故で左足の膝から下を切断。当時は、義足になったことを友人に話せず、小学校卒業まで隠し通したそうです。山下選手は、そんな当時の気持ちや、日常生活で不便なことなどを、率直にお話くださりました。

そして、スポーツ義足と日常用義足の違いや装着方法を教えてもらい、従業員も実際にスポーツ義足を体験!初めてのことに緊張気味の人もいましたが、次第に慣れて、笑顔で歩いていたのが印象的でした。

障がいの有無は関係なく、いきいきと暮らせる社会へ


従業員からの感想を一部ご紹介します。
・「ユニランはまさに『人の立場に立って考える』体験。共感したし、距離感が縮まったと思う」
・「子ども向けのイベントだと思っていたが、大人も体験すべきだと思った」
・「事故当時の体験を聞いて、精神力のタフさに感銘を受けた」

山下選手はこんなふうにおっしゃっていました。
「皆さんが話を真剣に聞いてくださり、義足体験も楽しんでいただけたと思います。普段、子どもたちからは『義足になってよかったことは?』のような素直な質問が多いのですが、大人からは『私たちにお手伝いできることはありますか?』など、良くも悪くも配慮のある質問が多かったと感じました。障がいがもっと当たり前に受け入れられるようになっていったらいいなと思います」

多様性の尊重を実現していくために、大人も子どももまずは「知る」ことが大事。ユニランの経験を、障がいがあることが特別視されない、だれもが活き活きと暮らせる社会づくりにつなげていきたいですね。

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