「ひとりにいい、みんなにいい、ずっといい」。LIXILのユニバーサルデザインは、そんなコンセプトで展開しています。ライフスタイルが多様化する今、ユニバーサルデザインは、ますます求められるようになっていますよね。
LIXILが2022年に発売した「ボディハグシャワー」も、いろんな方に使っていただくことを考えて開発した製品のひとつ。共働きで多忙の夫婦や、スポーツ愛好家、お風呂掃除の手間を減らしたい方 など、さまざまな方に喜ばれていますが、実は車椅子ユーザーにも使いやすいのだとか。どんな製品なのでしょうか?
お湯にやさしく包まれて温まる新感覚のシャワー「ボディハグシャワー」。開発では、いろんな年代や性別の従業員、そして車椅子ユーザーの従業員にヒアリングを重ねました。環境技術開発部の長島理も、ヒアリングに応じた一人。パラバドミントン選手でもある長島は、これまでを振り返ってこう話します。
「車椅子生活になり、それまで当たり前にできていた『入浴』に慣れるまでに苦労しました。」
車椅子生活になってからは、湯船でおぼれてしまうリスクや、浴槽掃除の大変さを考えて、シャワーで済ませることが多かったのだとか。でも、足の冷えに気づいて、身体を温めないと…と思っていたそうです。
長島は、初めてボディハグシャワーを使ったとき、湯上りのぽかぽか感が続いて感動したと言います。「左右のアームの角度や高さを調整できるので、車椅子に座った状態でも使いやすいのです。特に介護に特化した商品ではないので、家族みんなで使えるというメリットもあります」と長島。さまざまな人の意見を反映し、「ひとりにいい、みんなにいい」が形になった製品なのですね。
ボディハグシャワーに対しては、普段は1人での入浴が難しく介助を受けている方や、介助する側の方からも、期待の声があるのだそう。ホテルのユニバーサルルームや、介護施設・リハビリテーション施設の浴室にも採用されています。また、さまざまなバスルームにフィットするスマートなデザインにもご好評をいただいています。 加えて 環境面でもメリットが。浴槽の利用と掃除が減る分、使用する水量やお湯をわかす時間が減って、浴槽浴と比べて、CO₂を約36%削減 ※できます。
この度、車椅子ユーザーや介護をしている方向けに、ボディハグシャワーをご紹介するウェブサイトが完成しました。長島のインタビューも掲載!車椅子ユーザーならではの視点で、お風呂時間を提案しています。ぜひご覧ください!
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