想像してみてください。もし、あなたが外出先で使えるトイレが1つもなかったら? あって当たり前に思える公共空間のトイレ(パブリックトイレ)ですが、さまざまな理由で使えない方がいます。「これからのトイレのあり方を皆さんと一緒に考えたい!」 そう考えるLIXILは、ウェブサイト「LIXILパブリックトイレラボ」を公開しました。
サイトで目に入るのが、「『トイレへのアクセス』は、基本的人権のひとつです」の言葉。トイレを当たり前に使っている方は、「そうなの?」と思うかもしれませんね。でも、例えば障害がいなどを理由に、学校や職場、お店で使えるトイレが一つもないとしたら、外出はもちろん、進学や就職までもためらってしまうのではないでしょうか? 排泄はプライベートで、人の尊厳に関わる行為。安心して使えるパブリックトイレは、誰もが参加できる社会づくりに欠かせません。
ここで大切なのが、これは障がいのある方に限った話ではないということ。お年寄りや介助が必要な方、子どもと出かける方、性別違和のある方も、トイレのお悩みを抱えています。つまりパブリックトイレのあり方は、すべての人の権利に関わっていて、SDGsの理念「誰ひとり取り残さない」とも重なっています。SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」はもちろん、教育やまちづくり、ジェンダーなど、複数の目標につながっているのです。
性別違和:出生時に付けられた性別に対し、不一致や違和感を覚えること。
パブリックトイレラボでは、利用者視点や建築用途別に、パブリックトイレづくりのポイントをまとめています。ぜひご覧ください。皆さんと一緒に、誰もが使えるより良いパブリックトイレを作っていけたらと願っています!
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