自分にしかできない努力を
常に楽しむことが大切

研究

Technology Research本部 人間科学研究所
日本障がい者バドミントン連盟の強化指定選手(2023年現在)
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O.N / 2005年入社 
自然科学研究科 物質化学工学専攻

#新卒 #障がいのある社員 #LIXILでの働き方

選んだのはこれまでの自分を活かす道

大学時代、自然科学研究科で物質化学を専攻していたので、その知識を最終製品に活かすことはできないかと考え住宅設備業界のLIXILで研究を志望するようになりました。

入社後は十数年、主にトイレの表面をコーティングし、水垢・汚れが付着しないようにする表面化学の研究開発をしてきました。それと同時に健康チェックトイレというセンサー搭載の便器を通して、尿の塩分と高血圧の関係を調べるといった、広い意味で健康管理ができる製品の研究も行ってきました。
私自身大学時代からパラアスリート(車いすバドミントン)をやっていますので、アスリート向けの商品の研究なども含め幅広い研究ができるところをが面白いと思っています。もちろん車椅子ということもあり不安もありましたが、実力を重視してくれる会社でしたので、一般入社という形でLIXILグループに加わりました。障がい者だけでなく、外国籍の方や、女性活躍の推進など多様性に富んでいるところは魅力的だと思いました。

顧客の目線を意識した共同研究

2019年からは人間科学研究所にて、お客様がどういう動機でどういった行動をするか、そして何をすれば喜んでもらえるかという検証を行いながら商品の研究を行っています。そこでの個人の研究だけでなく、クロスファンクションチームという他部署と組んで一つのテーマの研究を行う仕事と車椅子バドミントンも同時並行して過ごしています。
もちろん働く中で思い通りにいかず困ったこともありました。
プロガードという水垢をつけないようにする衛生陶器を研究していた時に、繰り返しのテストを経て、たてた仮説がなかなかうまくいかなったことがあり、研究の理論とは相反する助言のおかげでうまくいったことで、視界が開ける経験ができました。
研究だけでなく、車椅子の作業は何かと大変と思われることも多いのですが、作業しやすい職場環境があり、周囲とも上手く役割分担して仕事をしていました。
また、今では商品を作る前段階のアイデア作りや、色々話を聞いたり、調べる作業をオンライン中心で行うことができるので、とても効率的に進めることができています。

変わらない「明るく、楽しく、元気よく」のスタンス

自分自身が仕事を通して一番成長したと感じるのは柔軟性の部分ですね。
学生時代の研究などでは自分の考えが正しいと思い込み、人からの意見は自分への批判のように感じ、周りの意見を排除する傾向もありましたが、それを多角度からの大切な目線と感じるようになったのは大きいですね。
「明るく、楽しく、元気よく」という当時の研究所の所長が掲げていた標語が今の自分のポリシーにもなっているのですが、今では人間性を高め、日々を楽しんでいれば、研究にも活きてくるということだと感じます。
こういった自分を変えてくれる環境や人との出会いがパラアスリートとしてより頑張る動機にもなりました。
最近ではオンラインなど、仕事のやり方も大きく変わりましたが、どんな状況でも、その環境の中で大切な軸をいかに見つけるかが大切だと思いますし、パフォーマンスにも繋がるはずです。

*所属・内容等は取材当時のものです。