持続可能な社会を実現していくためには、その担い手を育む「持続可能な開発のための教育=ESD:Education for Sustainable Development」が欠かせません。ESDとは、地球規模の課題を、自らの問題として捉え、一人ひとりが身近なところから実践していくこと(think globally, act locally)により、課題解決につながる価値観や行動を生み出すことを目指す学習や活動です。
LIXILでは、未来を担う子どもたちが、自ら考え、行動を起こすことを目的に、出前授業の活動や社外プログラムへの支援を行っています。出前授業では、子どもたちに教えることで従業員自身の知識も深まることはもちろん、従業員の人間的な成長にも寄与しています。また、継続的に実施することで、学校や地域コミュニティとの関係も深めています。
LIXILは、ESD教育への支援として、グローバルな衛生課題や環境問題、多様性の尊重などをテーマに、オリジナルの教材による出前授業を全国の学校やイベントなどで実施しています。授業の各テーマは、LIXILのインパクト戦略で定める3つの優先取り組み分野(「グローバルな衛生課題の解決」「水の保全と環境保護」「多様性の尊重」)や、活動の基盤となる「製品の安全性」に関わる内容です。従業員はその専門知識を活かし、教材開発に関わるほか、授業の講師やサポーターとして参加しています※。
※外部組織に運営・講師を委託する「ユニバーサル・ラン」は除く
このプログラムは国連が掲げているSDGs(持続可能な開発目標)に関連しています。
日本や世界のトイレ史、貧困地域の衛生課題、日本が貢献している事例などを紹介し、トイレの本来の役割について考えてもらいます。
トイレがなかった時代の生活や、排せつ物を循環利用する江戸時代の優れたシステム、世界で起きている深刻な衛生問題など、子どもたちが普段あまり触れることのない世界を紹介することで、あらためて今の日本の恵まれた状況を知る機会となっています。
オリジナルのすごろくやワークシートを使って楽しみながら、「水は限りある資源」であること、水の大切さについて学習します。
子どもたちは授業を通して普段の生活を振り返り、水を大量に使っていること、節水の重要性に気づき、毎日の暮らしの中でできる工夫について、真剣に受け止め、考えてくれます。
気候変動が進む中で、住まいと環境の関わりを理解し、自然の力をいかした住まいの工夫の重要性を学びます。風や光、熱を利用して快適に過ごす方法を考えることで、将来に向けて「快適」で「健康的」な暮らしを実践する力を育みます。
ユニバーサル・ランは、スポーツを通じて多様性を学ぶ体験授業です。 授業では、講師のパラアスリートとの交流やスポーツの体験を通じて、義足や車いすを使いこなすアスリートの身体能力や努力を実感することができます。講義では障がいのある当事者のリアルな経験談に触れていただきながら、障がいを含めた様々な多様性について理解を深め、子どもたちが自分ごととして考える機会となっています。
家の中の事故による死亡者数は、交通事故による死亡者数の約4倍になっています。このような状況を受けて、子どもたちに家の中での事故防止と、将来自ら主体的に判断・行動して安全なくらしを送ることができるようにすることを目的として、安全教育を展開しています。
授業で使用する教材は、公益財団法人消費者教育支援センターが主催する「2014年度 消費者教育教材資料表彰」で優秀賞を受賞しました。
子どもたちが多くの時間を過ごす学校の中の安全に目を向け、気づきを与える内容となっています。
授業で使用する一部の教材は、公益財団法人消費者教育支援センター主催の「消費者教育教材資料表彰2023」において、優秀賞を受賞しています。
LIXILでは、一般社団法人Think the Earthが推進するプロジェクト「SDGs for School」を支援しています。「SDGs for School」は、持続可能な社会創生のために創造的な教育を実践する、現場の先生と生徒を応援するプロジェクトです。
「SDGs for School」を通じて、LIXILは、子どもたちと一緒に住生活の未来を考えていく活動を進めていきます。
出前授業に関する最新の活動をご覧いただけます。
LIXILは、あらゆるステークホルダーに対して、主体的に働きかけ対話を行うことで、より大きなインパクトを社会にもたらす事業活動を行っています。
持続可能な開発のための教育(ESD)に関するグローバル・アクション・プログラムついて、日本ユネスコ国内委員会が紹介しています。