自然の力をいかした快適な住まい

地球温暖化が進み、日本をはじめ、世界各国でさまざまな影響がおきています。
また、世界でも珍しい四季のある日本は、1年を通して暑い日もあれば寒い日もあり、地域によっても気候に大きな違いがあります。

LIXILでは、世界中の誰もが、健康的に安心して暮らすことができ、資源やエネルギーを使いすぎない「住まいづくり」をめざしています。この授業では、「住まい」と「環境」という新たな視点から、快適に過ごすために「自然の力をいかした住まいの工夫」を考え、自分にできることを考えます。

季節の変化に合わせた住まい方の具体的な事例や、風や光、熱をいかして快適に過ごす工夫を知り、自分たちの住まいにいかすチャレンジワークを通じて、子どもたちが日常生活における実践力を育む機会をつくっていきます。

今「住まい」でできることを積み重ねていくことが未来につながっていることを伝えるために、各事業所の従業員やビジネスパートナー様とともにこの授業に取り組んでいます。

授業風景
授業風景

授業の概要

対象 小学校高学年(5~6年生)
関連教科 家庭科「快適な住まい方」
授業時間 全3時限
※3コマは別日実施のプログラムです。1、3時限目はLIXIL従業員による出前授業ですが、2時限目は学校の教員にて指導いただきます。
教材 オリジナルツールを用意(冊子・ワークシート・映像、教員向け学習指導案)
内容

【1時限目】

  • 家の役割について理解する
  • 気候変動の問題、家と健康の関わり
  • ミニワーク:電気の使い過ぎが温暖化につながることを学ぶ
  • 自然の力をいかした住まい方

【2時限目】

  • チャレンジワーク:学んだことを活かし快適な住まいの工夫を考える

【3時限目】

  • チャレンジワークの発表
  • LIXILからフィードバック
関連するSDGsの目標 SDGsゴール7SDGsゴール11SDGsゴール13

教材 例

教材例

【児童用冊子】
授業の流れに沿って詳しい内容を掲載。自分で書き込んだり、後で見直しすることで理解を促します。

教材例

【スライド】
電気を使いすぎず、地域の特徴にあわせて自然の力をいかした住まいの工夫が大切だということを学びます。

教材例

【動画】
通風や創風の工夫を映像で紹介します。

教材例

【ミニワーク】
自分が普段使っているアイテムシールを選ぶことで、普段の生活は電気に依存していること、電気の使いすぎは温暖化の原因になることを学びます。

教材例

【チャレンジワーク】
自然の力を活かして、暑い夏を涼しく、または寒い冬をあたたかく過ごす工夫を考えます。考えたアイデアを発表し、よかった点を児童、LIXIL従業員からフィードバックします。

※教材の内容は一部変更になる場合があります。

活動の実績

2025年3月期は9校16回、530名に授業を実施し、2019年からの7年間では、延べ204回、約5,900名の子どもたちが参加しています。

子どもの感想

  • 授業で考えた理想の家を本当に作ってみたいと思った。世界の工夫されている家を見に行きたいし、地球にやさしい家に住みたいです。
  • 家や住まい方が健康や環境などに大きくかかわっていることを理解できた。自分の住む場所の気候によって、快適にするための工夫に違いがあることを理解できた。おもしろかった。
  • 発表を聞いたりして、みんなの案を理解することができました。みんなの意見を聞いて、自分にはない考えが学べました。もっと発表を聞きたかったです。

授業開発に協力いただいた先生からのコメント

  • 家庭科の単元をプロとともに実践的に学べるこちらのプログラム。しかし中身は実は理科や社会とも深く関係しています。実際に手を動かしながら学ぶことで、もしかすると子どもたちの探究心にも火が付くかもしれません。ぜひLIXILと共に学びをつくってみてください。栢之間 倫太郎(新渡戸文化学園 Nitobe Future Partners)
  • 「住まい」という、日々当たり前に暮らす居住空間にフォーカスを当て思考することで、日常的にできる「くらしの工夫」に気がつける児童がたくさんいました。窓の開け方1つで風の通り道が変わることや光の差し込み方で室温に変化をもたらせることができるなど、再生可能エネルギーが注目される今、人が自然と共生するたくさんのヒントがもらえる実践です。 小林 寿夫(逗子市立池子小学校)
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