鹿島アントラーズ|The Relay スピンオフ企画
2019/2
この企画は、「The Relay」でMCを務めてくれた選手のスペシャルインタビュー。第6回MCで2019シーズン、新選手会長に就任した三竿健斗選手が、昨シーズン、現役を引退した小笠原 満男キャプテンへの思いを語ります!
自分のSNSにも書いたのですが、自分のキャリアの中で「鹿島アントラーズに行きたい」と思ったのは、満男さんがずっとアントラーズにいて、いくつものタイトルを獲っていたから。多分、その時点では15個くらいタイトルを手にしていたと思いますが、ずっとチームを優勝に導いている選手というイメージがあったからです。
満男さんはまさにアントラーズの象徴で、しかもポジションは同じボランチ。そういう風にチームを優勝に導く選手は、「どういうプレーをするんだろう?」、「どういう声がけを周りにするんだろう?」と気になっていました。そして、「同じチームでやってみたいな」、「満男さんの隣で試合に出てみたいな」という気持ちが強くなって、アントラーズへの移籍を決めました。
それからは本当にずっと毎日、満男さんを見て学んで…という繰り返しでした。あっという間に3年間が経って、僕はまだまだ、満男さんがプレーするもの、いや、できる人だと思っていたので、「引退する」と聞いた時は本当にショックでした。
「まだできるのに、なんでだろう」
「もっと色々なものを吸収したかった」
「学びたいことはもっとあった」
そんな…後悔の気持ちというのか、非常に残念な気持ちでいっぱいになりました。
でもやっぱり、満男さんが決断したことなので。それに僕ら残った選手には今まで見たり聞いたりした、満男さんの行動だったり、言葉だったりがあります。満男さん自身、語ることは多くないのですが、見て学ぶものはすごくありました。みんなそれぞれ、色々なことを満男さんから学んでいると思うので、それを今年からどうお互いが表現するか。それぞれが感じたものをお互いに出し合って、みんなでチームを引っ張っていければいいなと思います。
満男さんが引っ張ってくれていた部分をどう補えるか、今はまだわかりませんが、満男さんがいなくなったことはマイナスにはならないと思う。今のメンバーで、また新たな鹿島アントラーズを創っていければいいなというのが、今の僕の前向きな気持ちです。
ありがとう、満男さん。